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ガザ:破壊

パレスチナ現地代表 小林 和香子
2008年3月 2日 更新

2月27日(水)からイスラエル軍によるガザ爆撃がエスカレートしている。水曜日には12人が、木曜日には16人が、土曜日には61人が犠牲になったとされている。4日間で約90人が犠牲になっている。そしてその約三分の一は一般市民とされ、その中にはサッカーをしていた男の子達、家で寝ていた6ヶ月の赤ちゃんや生まれて2日にしかならない赤ちゃんも含まれる。イスラエルでもガザからのロケットのために、学生が1人、兵士が2人犠牲になっている。負傷者の数はその何倍にもなる。

イスラエル軍によるガザ爆撃攻撃は、主にハマスの拠点を狙ったものとされるが、内務省のビルの爆破が廻りのビルや家屋も同時に破壊したように(JVCが事業を共同で行っているパレスチナ医療救援協会のガザ本部も破壊された)、被害は一般市民に広がっている。ガザではイスラエル軍は140の建物を攻撃対象にしていると噂されている。人々はどこにいれば安全なのか、わからなく怯えている。巻き添えを恐れて、より安全と思われる場所に避難をしている家族もいる。そして爆撃は昼夜続き、彼らから眠りを奪っている。

ガザの友人と電話で話した。ガザでは学校も幼稚園も事務所も休みになっている。ガソリンが不足していて、車の通行が少ないガザの町は、今では車も人もほとんどいなくひっそり静まり帰っているという。彼女もここ数日は家に篭って、家で仕事をしている。電話をしたときはたまたま電気が通じているときでパソコンを動かすことが出来るのと、言っていた。しかし、家にいても安心できないという。特に窓には近づくことが出来ないという。彼女は以前に近くのビルが爆破されたときに、その影響で事務所の窓が割れ、割れたガラスを頭から被った経験がある。彼女の姪も家の中にいながら、割れたガラスの破片で怪我をした。そのときのことがトラウマになっているのだと言う。また、彼女の友人は、全ての財産を注ぎ込んで建てた新築の家が破壊され、途方に暮れているという。

ガザの人達はいつ爆弾が降ってくるかわからない外に出ることも出来ず、家の中で監禁状態になっている。それはまたストレスの溜まる生活だ。友人の大学生の娘は、週末明けの昨日、大学まで行ったという。きっと、家から出て外の空気を吸って、友達にも会いたかったのだろう。しかし、大学は休みで追い返されたという。結局、いつどこに降ってくるかわからない爆弾に怯えながら、寒い家の中で、蝋燭の灯りで食事をするしかない。

イスラエル政府は攻撃を続けると断言している。ガザのハマス勢力もイスラエルが攻撃を続ける限りロケット弾を射ち続けると言っている。そして、軍事攻撃が続く限り、8割以上のガザの人が頼る人道的支援の供給も滞る。燃料不足や部品不足で電力発電所、下水処理施設、浄水施設などのインフラ施設の機能が低下している。下水貯水池の汚水の量は増え続けており、更なる決壊の危険性も指摘されている。国際社会からは暴力のエスカレーションに批難の声が上がっているが、国連安保理ではあいかわらず決議が採択される様子はなく、国際社会の介入は程遠い。パリやオスロでもデモが広がっているという、日本ではどのように受け止められているのだろうか。

PMRSの状況への抗議声明

PMRSは10年以上にわたって、JVCが共に活動をしてきている医療系NGOです。国際NGO,パレスチナのNGO,イスラエルのNGOが、この状況に対し、共同で声明を出し、JVCもこの声明に署名しました。(声明ページ


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