1948年のイスラエル建国以降、大切な土地を奪われ、様々な権利を抑制されて暮らす人々。今日に至るまで和平は進まず、彼らの暮らしは苦しいままです。
公共サービスや労働の機会も限られ、差別や暴力と隣りあわせの環境にあるパレスチナの人々を、JVCは1992年から支え続けています。
困難な状況下で
支え合う人々に寄り添う
イスラエルによる占領と封鎖が終わらないパレスチナ。一方で地域の人たちのために、今日も奮闘する現地のNGOがあります。JVCは彼らの活動支援を通して、現地の人々を支えています。
また現地の状況や声を日本の人々に伝え、一緒に考える機会をもち、パレスチナに対する関心を高めることで、地球市民として誰もがこの問題に取り組むための橋渡し役も担っていきたいと考えています。
活動地域
JVCは東エルサレムに現地事務所を置き、パレスチナ自治区の東エルサレムと、ガザ地区で活動しています。
Before
ガザのマガジ難民キャンプのムハンマドくんは、生まれて数ヶ月のときから活気がなく寝てばかりおり、お母さんが心配していました。栄養・発達アドバイザーの女性ボランティアが家庭訪問して調べ、0歳9カ月で貧血・くる病を患っていることが分かりました。
After
両親を栄養講習に招き、赤ちゃんに必要な栄養素や母乳育児、栄養がとれる食材や調理法を学んでもらいました。ビタミン剤・鉄剤も支給し、家族のケアにより体調は半年で改善。1歳5カ月の時には見違えるように元気になり、歩いて遊ぶようになって表情も豊かになりました。
東エルサレム:ウッラーさん
「人生でミシンを使うのは初めてなの」と洋裁・ファッションデザイン
研修の初日に、はにかみながら縫った手提げ袋を掲げたウッラーさん。そんな彼女も120時間におよぶ研修の最終日には、手作りのズボンを自信満々の笑みで見せてくれました。ほかの女性たちも各職業訓練やジェンダーなどの研修を終えた後、「人前で話せなかったのに、バザーで自分がつくったものが売れたなんて信じられない」「修了証をもらって自信がついた」と話してくれました。職業訓練では技術の習得だけではなく、仲間や講師との会話を通じて自己認識を新たにし自身が前向きに変わっていく、その変化に気づいた家族が応援してくれるようになったという声も聞こえます。一人一人の変化の積み重ねが「女性たちが活躍できる地域」への小さな一歩となることが期待されています。
ガザ:コロナ禍で支え合うお母さんたち
2020年以降、新型コロナウイルス感染予防のため、ガザ地区でも移動や集会が厳しく制限されました。そんな中でも子どもたちがすこやかに育つよう、現地では工夫が続いています。例えば保健師・ボランティア・お母さんたちのSNSグループが、2020年以降は大活躍。子どもが離乳食を食べないといった悩みにお母さん同士が経験を共有して応え、皆でこの困難な時代を乗り切っています。
木村 万里子
エルサレム事務所 現地代表
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大澤 みずほ
エルサレム事務所 現地駐在員
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アヤット・ヤグムール
エルサレム事務所 現地スタッフ
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小林 麗子
パレスチナ事業担当
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パレスチナ・ボランティアチーム
活動内容
勉強会、ファンドレイジング企画など
メッセージ
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