CAMBODIA

農村での安定した暮らしを自分達でつくるために 経済成長が続くカンボジアでは、都市部と農村部の格差が広がっています。JVCが活動するシェムリアップ州の農村では都市部や隣国に出稼ぎに出る人びとが多くいますが、一方で働き手がいない家庭など、村で暮らす以外の選択肢がない人びとは、経済的に厳しい生活を送っています。
JVCは2007年から現在の事業地で活動し、自給をベースに農村で「安定した暮らし」を住民自身の手で創りだすためのサポートを続けてきました。そして、2021年3月末で、40年にわたって活動を続けたカンボジア事業を終了しました。
1980年の団体創設以来、カオイダン難民キャンプでの難民支援を皮切りに職業訓練、持続的農業など様々な分野で行ってきた活動について、動画でご紹介しています。

JVCカンボジア40年活動記録映像

カンボジアでの活動

活動地域

シェムリアップ州チークラエン郡

実施した活動

活動が関連するSDGs

現地に住む人の声

ネム・ソーンさん(51歳)

ネム・ソーンさん

JVCが掘削したため池は私の暮らしを変えました。こんなに大きな支えをいただいたのだから、日々がんばるのは当たり前です。以前は寝て起きて食べるだけの暮らしでしたが、今は菜園をやって食べ物も収入もあって、野菜を買いに来たり、技術を尋ねに来てくれる人もいる。それが本当に嬉しいです。JVCの活動が終わっても、教わったことを続けていきます。それは家族のためでもありますが、もう一つはJVCがいなくなっても、ここでJVCが活動していた証を私が残したいからです。私の周りでも菜園を始める人が増えました。それを見ていると、食べ物に困らないこの村の将来が思い浮かびます。その時に、“今の私たちがあるのは、JVCがサポートしてくれたから ”ということを皆が知っているように、その為には、まずは私が実践を続けていきたいと思っています。

チェイさん(27歳)

チェイさん

ドライハーブの出荷に挑戦中のチェイさんは、2018年度にJVC が掘削したため池の近隣住民のひとり。近くに大きな水源がなく、「池ができたらハーブなどを育てて家計の足しにしたい」と言っていた言葉のとおり、近所の皆とともに池の周りにレモングラスなどのハーブや野菜を植えて日々の食事に使うほか、ドライハーブを生産して出荷するようになりました。「夫が出稼ぎに出ているので、家に残っている私が空き時間を使って働けるのが嬉しい。売上は牛の体調不良などの臨時出費の時にも助かった」と言います。今ではレモングラスのほか、モリンガやショウガ、パッションフルーツの葉なども加工できるようになり、売上を貯めて近所の皆でため池にポンプを共同購入したり、周囲に植える作物の種や苗木を交換するなど、新しい暮らしを楽しんでいます。

現地レポート

スタッフインタビュー「JVCの中の人を知ろう!~大村真理子さん編~」

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活動終了から2年!元事業地の最新状況

カンボジア:閉鎖完了!これまで本当にありがとうございました!

カンボジア事業終了後のスタッフは今

戦闘勃発から一年 スーダンの現地の声を聞く