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【ガザ】再度の停戦へ 人々が生活を取り戻すために

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ガザ再びの停戦へ

2023年10月7日から丸2年と3日、今年1月以来2度目となる停戦が実現しようとしています。本日10日現在の死者数は報告されているだけで67,194人、負傷者は17万人に及びます。

10月9日の現地未明にイスラエルとハマースの両者が停戦に合意したというニュースが飛び込んできましたが、ガザの通信状況は非常に悪く、爆撃音がほとんどしない朝を迎えた人々は、何が起きているのか把握できていない状況でした。徐々に停戦の情報が広まり、人々は驚きとともに胸をなでおろし、停戦を歓迎しています。

今後の見通しは不透明

しかし、停戦がイスラエルの閣僚会合で承認されたのは報道から約1日後の現地10日未明で、その間にも攻撃は継続され、少なくともガザの人29人が命を奪われています。また、停戦の発効はイスラエルの閣僚会合の後24時間以内に始まるという曖昧なものでしたが、本日現地昼12時に発効が発表されました。

今年1月に実現した停戦は2か月後に破られ、ガザは再び激しく攻撃され、「飢きん」の確認に至る極度の物資搬入制限が行われたこともあり、停戦と言っても手放しでは喜べないのが現実です。

2023年以前にも、休戦や停戦は何度も破られてきました。その度に人々は裏切られ、多くの命が犠牲になってきました。この停戦が恒久的なものになるよう、日本を含む国際社会が外交的な働きにいっそう注力する必要があり、JVCは日本のNGOとして、日本政府がこの役割を果たすことを求めます。

長期的な支援が必要です

また、ガザの建物やインフラなどの被害は壊滅的で、復旧・復興に数十年かかると試算されています。人々は深刻な栄養失調や負傷・疾患などの身体的なダメージだけでなく、心にも計り知れない傷を負っています。停戦が継続したとしても、何もかもが破壊され、想像しえないほど様々なものを失った人々の生活、そして未来を取り戻すには、長期的な支援が必要となります。

更に、ガザの停戦が取り上げられる一方、イスラエルによるヨルダン川西岸での軍事行動や土地の収奪、家屋の破壊などは継続されており、イスラエル兵に護衛された入植者によるパレスチナ人への暴力は加速しています。

JVCは現地パートナー団体とともに活動を続けます。どうか「普通の平穏な暮らしがしたい」「人として尊厳のある生活がしたい」と願うパレスチナの人々を今後も一緒に支えてください。

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