【声明】国際NGO45団体によるガザ市への攻撃に関する共同声明(2025/9/12)
2025年9月9日、イスラエル軍はガザ地区のガザ市全域に強制退避命令を出しました。ガザ市への軍事作戦を本格的に展開する姿勢を示しています。
これを受け、パレスチナで活動する国際NGOは、ガザ市への攻撃と人々の強制避難に対する声明を発表し、JVCもこれに賛同しています。
一刻も早く支援物資を人々に届け、ガザ市への攻撃を中止するため、一層の外交努力をするよう日本政府への働きかけを行っていきます。
また、JVCのガザ緊急支援は、今もガザの子どもたちに届いています。
現地パートナー団体AEIと協働する、2歳以下の子どもと妊産婦を対象とした栄養支援では、9日もJVC現地スタッフとAEIスタッフはプロジェクトサイトへ赴き、子どもたちに簡易栄養スクリーニングや高栄養食品の配布を行いました。
ガザの支援を続けていくため、改めて皆様からのあたたかいお力添えを心よりお願い申し上げます。
*ご寄付はゆうちょ銀行へのお振込みでも受け付けております。
口座番号: 00190-9-27495
加入者名: JVC東京事務所
※通信欄に「パレスチナ・ガザ緊急支援」とご記入ください。
(手数料のご負担をお願いしております。)
*緊急支援以降も継続してパレスチナ事業を応援いただける方は、ぜひマンスリー募金をご検討ください。
[ガザ市、2025年9月12日]――45の人道支援団体は、イスラエルによるガザ市への攻撃は死刑に相当すると警告します。
ガザ市全域に対するイスラエル軍の軍事攻撃の激化や強制退去命令によって(ガザ市に)留まっている家族は、「避難して路上や過密状態の避難所で命を危険にさらすか、留まって容赦ない爆撃に直面するか」という選択の余地のないジレンマに直面しています。いずれにしても、飢餓と封鎖が彼らを待ち受けています。
「私たちの願いは、ただ生きることだけです。」とアイマンさん(仮名)は話します。彼には子どもがいて、ガザ市で家族と共に避難しています。「私たちはあなたたちと同じ人間です。尊厳と安全のなかで生きたいのです。飢えや爆弾で死ぬのではなく。」
約100万人のパレスチナ人が飢えに苦しみ、悲しみに暮れ、そして何度も避難を強いられながら、ガザ市に留まっています。イスラエルがガザ市での軍事作戦を継続すれば、病院は閉鎖され攻撃を受け、避難所や学校は爆撃され、支援物資の輸送は妨害され、弱っている人、高齢者、病人など逃げられない人々は、見捨てられることになるでしょう。「あちこちを走り回るのはもううんざりです」と、人道支援団体のアビールさん(仮名)は語ります。
同時に、イスラエルは人道支援を意図的に妨害しています。支援のトラックは依然として搬入の許可が下りず、国際NGOは不透明な登録制度によって宙に浮いた状態に置かれ、飢餓は深刻化しています。
国際司法裁判所は、ガザのパレスチナ人がジェノサイドから保護される権利を有することを認めています。強制退避や飢餓の急増は、その危険をより確実なものにします。世界はこれを『知らなかった』とは言えません。
私たちの物資をガザに搬入させてください。支援活動をさせてください。この攻撃を止めてください。