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エルサレム厳戒体制

パレスチナ現地代表 小林 和香子
2003年9月12日 更新

今日のエルサレムは朝から警察のパトロール、チェックポイントの強化、空からヘリコプターの監視など、厳戒体制に入っています。どうやらエルサレムでの自爆攻撃を目論む人がラマッラーから進入しようとしているとの情報が流れているようです。火曜日には終日の厳戒体制にも関わらず、西エルサレムのヒレル・カフェが爆破されたので、今回は更に強化しているようです。

ハマスは度重なるリーダーの「ターゲット攻撃(暗殺)」に報復するべく、イスラエル全土を攻撃の対象とすると語っています。パレスチナ自治政府は、アブ・マーゼン首相の退任によりクレア次期首相が任命されたものの、内閣選出中で実質的な政府不在状態です。そこに昨日イスラエル閣議でアラファト議長追放決議が通過し、議長府の向かいにある文化省が占拠され屋上には狙撃班が配備されたと報告されています。この行為をパレスチナ側ではイスラエルによる宣戦布告と受け止める傾向が強まっています。

このアラファト追放の決議に抗議するために、ラマッラーの議長府には多くの人や報道関係者が詰めかけ、またエルサレム旧市街のアラブ商店もお店を閉めてストライキに入ってます。今日イスラエルのセキュリティ・ポリスがアルアクサ・モスクの敷地に警備に入ったこととも関係があるのでしょう。実質イスラエルの管轄下にある東エルサレムの住民が、このような行動に出ることは珍しく、いかにパレスチナ人が民主的プロセスで選出されたアラファトの追放決議に怒りを感じているかが伺われます。

しかし、同じアパートに住むパレスチナ人の家族は、休日の昼間を庭でのんびりひなたぼっこ。この状況に関しても、「来週になれば落ち着くわよ」と動揺のそぶりすら見えません。こうやって、どんな事態でも一喜一憂せず日常の生活を送ろうとする強さが、パレスチナの人々が生き延びてきた手段であることは間違いないでしょう。

しかし、状況は確実に悪くなっています。このままの状態が続けば、西岸・ガザそして東エルサレムの郊外までも完全に孤立化し、あらゆる生活の糧や社会保障から遮断する壁、「セキュリティー・フェンス(別名:アパルトヘイト・ウォール)」の建設が進み、それが既成事実化してしまうことが懸念されます。この壁の建設が終了したなら、領土保全に基づくパレスチナ主権国家の設立というのは、現在よりもはるか遠く彼方の「夢」と化してしまう恐れがあります。それがわかっていても、彼らはただ状況を見守り続けるしかないのでしょうか。


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