
【イエメン】銃声から5年。少女が再び踊れるようになるまで
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JVCがイエメンで現地パートナー団体と運営している「子ども広場」
私たちJVCスタッフが、出張で「子ども広場」を訪れた際、少女たちが歓迎のダンスを披露してくれました。
その中でも、みんなを引っ張りながらダンスを披露してくれた、マリアちゃん(サムネイル一番左、動画内右から2番目)。
今はこうして笑顔で、堂々とダンスを披露してくれていますが、そんなかわいらしい姿からは想像もつかない壮絶な過去が彼女にはありました……。
私の名前は、マリア。今、11歳で、7人きょうだいのちょうど真ん中です。
一番上のお兄ちゃんは24歳で、アデンで働いていて、下には、まだ学校に通う年齢に満たない小さな弟が2人います。

今から話すお話は、5年前のこと。当時、私はまだ6歳でした。
そのころ私は、家族と一緒に、マクバナ地区に住んでいました。マクバナは、紛争による被害を受けた地域の一つです。
私の家も例外ではなく、フーシー派の攻撃に巻き込まれてしまいました。
そのとき、私は弟とロバと一緒に出かけていました。弟とたわいもない話をしながら歩いていると、急に「パンッ」という破裂音が……。
あたりを見渡すと、信じられない光景が目の前に広がっていました。
私の弟とロバが銃で撃たれ、横たわっていたのです。
私はすぐに弟のそばに駆け寄り、弟の命を何とか救いたい想いで一生懸命に血をおさえました。
幸いにも、周りにいた人々の力を借りて、弟は安全な場所へと運ばれ、何とか一命をとりとめることができました。今では、元気に遊べるほどすっかり回復しました。
しかし、私はこの日から心に深い傷を負いました。
マクバナから避難してから、私はずっと家に閉じこもるようになりました。その時は、誰かに話しかけられるだけで、怖くて涙があふれてしまうほどでした。
そんな私をみて、お母さんが「子ども広場」に連れてきてくれました。最初は、あまりみんなとお話しすることができなかったけど、「子ども広場」に通っていくうちに友達やスタッフのみんなとも話せるようになってきました。
今は将来の夢もできて、お医者さんになりたいです!
***
このように、「子ども広場」のおかげで、だんだんと心の傷を癒していったマリアちゃん。はじめのダンスも、少し緊張している様子でしたが、みんなの前で笑顔で踊ることができるほどに!
インタビュー中も横につきっきりで、心を閉ざしていた時期があったなんて信じられないぐらいでした。

JVCスタッフによるマリアちゃんへのインタビューの様子
紛争の中で深い心の傷を負ったマリアちゃんが、ここまで笑顔を取り戻せたことは、まるで奇跡のようです。その奇跡をつくりあげたのは、ほかでもない、皆さま一人ひとりの温かいご支援です。
もし皆さまのご寄付がなければ、マリアちゃんは今も家に閉じこもったままだったかもしれません。

あなたのご寄付が、確実に子どもたちの未来を支えています。
JVCでは、現地パートナー団体と協力して、少しでも多くの子どもたちが前向きに成長できるような支援をこれからも行っていきます。ご支援お願いいたします。