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グンボ診療所へマラリア治療薬などの医薬品を支援

人道支援/平和構築グループマネージャー(南スーダン緊急支援担当) 今井 高樹
2017年12月 8日 更新

11月23日から南スーダンのジュバに入り、国内避難民キャンプへの支援や聞き取りなどを行っています。現地の状況や活動について、何回かに分けてレポートをお届けしています。

2017年11~12月南スーダン現地レポート の記事一覧

更新日タイトル
2017年12月 5日 更新今も支援を必要としている人々がいます
2017年12月 6日 更新マンガテン国内避難民キャンプでの聞き取り
2017年12月 8日 更新グンボ診療所へマラリア治療薬などの医薬品を支援
2017年12月14日 更新マンガテン国内避難民キャンプ、テントでの生活

今回は滞在6日目と7日目の活動をお伝えします。これまでのレポート一覧はページ最下部のリストをご覧ください。

6日目:11月28日(火)

  • グンボ診療所へ医薬品支援

その後グンボ診療所に移動して、レモ医師と打ち合わせ。限られた予算の中で、必要性が高い医薬品に絞るようにしました。卸売業者3社から取得した見積もりを比較して業者を決め、レモ医師が優先順位付けをした医薬品リストに従って、調達を行いました。調達した医薬品は、明日の朝に受け取って診療所に搬送します。

7日目:11月29日(水)

  • カリタス・ジュバ教区事務所

JVCが行う支援の協力団体であるカリタス・ジュバ教区事務所を訪問。新しい責任者のベンさんに、グンボ診療所での医師との打ち合わせと医薬品の調達が完了したことを報告、本日、医薬品の引き渡しをしたい旨を伝えると、引き渡しの立会人としてカリタスの保健担当スタッフを私たちに同行させてくれました。

  • グンボ診療所での医薬品引き渡し
医薬品の積み下ろし医薬品の積み下ろし

ナイル川沿いのコニョコニョ市場近くの卸業者に立ち寄って医薬品17ケースほどを積み込み、そのまま渡って診療所に向かいます。ナイル川の橋を渡ると検問所があります。外国人がクルマに乗っていると、検察官に必要以上に目を付けられて、積み荷の検査などに時間がかかる可能性があるため、私は同乗せず、後ろからタクシーで追跡します。支援物資を運ぶときはいつもこの方法です。医薬品とカリタスのスタッフを乗せたクルマは検問所で通常の質問を受けて無事通過、診療所に到着しました。

右からレモ医師、カリタス保健担当者、今井、診療所スタッフ右からレモ医師、カリタス保健担当者、今井、診療所スタッフ

今回はマラリア薬や抗生剤を中心に23種類の医薬品を支援しました。マラリアが蔓延する南スーダンでは、そのための薬は何よりも重要で、多くの子どもたちの命を救うことになります。

医薬品の内容を診療所長のレモ医師が確認して、引渡書にサイン。カリタスのスタッフも立ち合い人としてサインしました。

  • マンガテン避難民キャンプ(キャンプ②)訪問

ナイル川を渡ってジュバに戻り、午後はマンガテン国内避難民キャンプへ。「キャンプ②」を訪ねたところ、ちょうど、南スーダン赤十字社による生活物資配布が行われていました。避難民の大半は配布場所に集まっているため、予定していたテント訪問による聞き取り調査はあきらめ、小学校の先生たちと学用品支援についての打ち合わせをしました。

小学校の正式名称は、「テオレ・ガトクル小学校」。元々は市立小学校で児童からの学費を徴収して運営していましたが、2013年12月のジュバ市街戦の際に近隣住民が避難し、学校も閉鎖されました。その後、2015年にこの場所に避難民キャンプが設置され、キャンプの子ども達が通う学校としてボランティア教員の手によって再開。現在、10名程度の避難民がボランティア教員として学校を運営しています。

小学校の紹介をしてもらったあと、児童数を尋ねました。学校には幼稚園クラスから小学8年生まで、9クラスあります。上級クラスになるほど人数は減少し、1年生と最上級の8年生を比較すると、学年の生徒数は5分の1になってしまいます。

ひどいのが、女子生徒の数字です。幼稚園では男子146人:女子155人で男女が拮抗しているのに、5年生になると男子77人:女子31人、8年生になると男子35人に対して女子はたった19人。女子生徒が学校に通わなくなる理由を校長に尋ねると「母親が家で掃除・洗濯や水くみの仕事をさせている」とのこと。

全校児童は1,376人ということですが、話を聞いてみると、実際に通っているのは低学年クラスで50~60人、高学年で30人~40人という状況かと思われます。そうなると全校生徒数は400人程度。

1,376人というのは、年度始めの登録者数だとのことです。この学校は学費が無料なので、みな、子どもの登録はするけれど、そのあとが続かないのでしょう。

学費は無料でも、学用品は各家庭が購入しなくてはなりません。小学校は5教科あるためノートも5冊必要ですが、「大半の子どもは1冊しか持ってこない」とのこと。中には全く学用品をもたず、授業はただ座って聞いているだけの子もいるそうです。
「文房具屋でノートを買うと、いくらくらいなのですか?」
そう質問すると、
「200南スーダンポンドくらいかな」

この答えには驚きました。ドルに換算すれば約1ドル。A5サイズの練習帳といった感じのノートで、日本で仮に同じような品質のものがあったら、恐らく100円で何冊も買えるでしょう。ジュバは、紛争が続く中で治安面のリスクも含め物流コストが高く、輸入品の物価は非常に高騰しています。国産の工業製品は、ボトル飲料水などを除いて、ほとんどありません。

今のジュバで、女性たちが市場で日雇いの仕事をすると、日給は150南スーダンポンド程度。つまり、1日働いても、ノート1冊が買えないのです。

以上の聞き取りをしたあと、学用品の配布に向けて、基本アイテムとして児童ひとり当たり何がいくつ必要か、合計で何人をターゲットにするか等々を話し合いました。

ターゲットは500人。現在学校に通っている子どもを対象にすると同時に、学用品を持っておらず学校に来られない子ども(登録はされているが、実際にはほとんど通っていない子ども)を対象に含めます。

配布の実施予定日は12月5日(火)となりました。

  • マンガテン避難民キャンプ(キャンプ①)を訪問

続いて「キャンプ①」に移動。キャンプ内小学校(DMI小学校)の校長ワダールさんと学用品の内容や、配布日について打ち合わせをしました。こちらは、1月に新学期が始まってからの配布を予定しています。

次回のレポートでは、マンガテン国内避難民キャンプ②での聞き取りや学用品調達の様子をお伝えします。

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