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中東 パレスチナ最新情報 中東担当 佐藤 真紀 佐藤 真紀 佐藤 真紀
2003年7月10日 更新

イラクは暑く、いまだに混沌とした状況が続いている。
経済制裁、戦争、略奪...そしてこの前までは試験で苦しんでいた子どもたちを励まそうと、イラクボランティアチームが乗り出した先は音楽・バレエ学校。

合唱する沢田さんと子供たち 合唱する沢田さんと子供たち

ボランティアの沢田有以子が、ピアノで日本の歌を弾き語る。マイケル・ジャクソンのWe are the world のさびの部分を子どもたちと合唱することになった。
「子どもたちが退屈しないようにと、神経質になっていましたが、思った以上に子どもたちがのってきてくれたので嬉しかったです。
とてもおとなしい子どもたちばかりだったので、そんな子どもたちを引き込むことが出来た達成感を感じています。」(沢田)
英語の歌を教わった子どもたち。うれしくて何度も口ずさんでいた。

多くの子どもたちを集めてこのようなワークショップが出来れば良いが、治安が悪く、ワークショップに参加できる子どもは限られている。出来るだけ多くの子どもたちに来てもらおうと、当初は、隣接する児童館のシンドバッドクラブで行うことも考えた。しかし、略奪にあった児童館は修復される見込みもない。ピアノも盗まれてしまった。
「アメリカ軍がやってきて、直してくれると言った。しばらくしたらUNICEFがやってきて、彼らも直してくれると言った。でもいまだにどちらも何もしてくれない。」
児童館のスタッフにも不満がたまる。

児童館を守っていた守衛のアリさん一家もいなくなった。音楽学校の守衛のサエェド夫人に聞いてみると、息子のムハンマッドさんが、ガソリンを飲んでしまい意識不明になって死んでしまったという。
ガソリンをタンクから移すのに最初にホースで吸い出さなければいけない。ムハンマッド君は誤って飲んでしまったのだろうか?
「私たちは、戦争で多くの命をなくしました。わたしも空爆で怪我をしたけど、ムハンマッド君は戦争とは関係ないところで死んでいきました。私たちは涙に暮れました。これも運命なのでしょう。乗り越えていかねば。」

頑張って児童館を守ってきたアリさん一家も早く元気になって、子どもたちの集まれるシンドバッドクラブを早く復活させたいと思う。


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