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イラク・アンバール県の"国内避難民"に対する人道支援不足を訴えるNGOの共同声明

震災支援担当/イラク事業担当 谷山 由子
2014年5月 2日 更新

今アンバール県が現地の武装勢力の攻撃に対する イラク政府の掃討作戦によって人道危機の状況に陥っています。6か月間もこの状態が続いていますが、国際社会の関心は低く、事態を重く見たイラクのNGO協議体「イラクのためのNGO調整委員会(NGO Coordination Committee for Iraq)が4月28日に共同声明を発表しました。マリキ政権はこの攻撃をテロへの断固たる処置とアッピールすることで昨日の選挙を勝ち抜こうとしています。バックに米国がおり、この作戦に"ヘルファイアーミサイル※"や戦闘用ヘリを支援していると言われています。

JVCも2007年から2009年までファルージャのIDPを支援していました。その前2004年4月と11月の米軍によるファルージャ包囲の際はそれぞれ医療支援を行いました。今またファルージャが危機的状況に陥っています。JVCは、NCCIの加盟団体のひとつとしてこの状況を広く訴え、状況の打開につなげたいと思います。

※アメリカ合衆国の空対地ミサイル。主に対戦車ミサイルとして使用されるが、対艦用も存在する。

※原文と詳細は、以下をご覧ください。

Joint NGO Statement on Unmet Humanitarian Needs of Anbar IDPs 28th April 2014
For more information and interview requests, please contact: Benjamin Hargreaves, NCCI: communication@ncciraq.org

(以下、日本語訳)

イラク・アンバール危機に対するNGOの声明

2014年4月28日

アンバール県における危機的状況が6ヶ月目に入り、これがもはや一時的な状況の悪化ではなく、終わりの見えない長期的な危機になる可能性が非常に高まっています。

アンバール県での紛争が続くにつれ、県内外で危険にさらされている人口が増え続けています。イラクの難民・移民省、及びアンバール県や県下の地方自治体の公式統計によれば、4月16日時点で、ファルージャとラマーディーでの激戦や軍事行動の影響で、42万5千人の一般市民が避難を余儀なくされています。そのうち、7割以上の国内避難民(IDP)が未だアンバール県内にとどまっており、避難先でも戦いが深刻化しているため、複数回避難を繰り返している人も多くいます。

アンバール県の避難民の数は、イラクに避難しているシリア難民の2倍もいるにも関わらず、メディアやドナーからは、シリア難民の半分も注目されていません。NGOや国連機関は、水や食料、寝具、衣類、住まいといった基本的救援物資に対する莫大なニーズに応えるよう懸命に努力を続けています。しかし、人々の命に係わるこの重要な仕事が、資源や資金不足などの様々な制約に加えて、最も必要とされる人々にアクセスすることを阻まれています。活動地からの未確認の情報や、安全でないアクセス経路に頼らなければならない状況下において、国際NGO及び現地NGOの間の連携、および協力関係の構築が必須になっています。これは、なんといっても国内避難民のニーズを調査し優先するために、またアンバール県内で協同して人道支援を行うために、必要不可欠となっています。

戦略的対処計画(Strategic Response Plan)の枠組みで、国連は3月に1億3百万ドルの緊急要請を行いましたが、国内避難民の数が増え続けているにもかかわらず、4月初めの時点で9百万ドルしか集まっていません。更なる資金が集まらなければ、近い内にアンバール県における人道支援活動を中止しなくてはならない可能性があります。資金不足を補うため、地元の裕福なビジネスマンやコミュニティのボランティアへの依存度が徐々に高まっていると、いくつかの国内NGOが「イラクのためのNGO調整委員会(NCCI)」に報告しています。 安全と資金面で人道支援活動に大きな制約が生じているにも関わらず、国際社会の注目がアンバール県での現状に集まらないことに、我々は驚きを隠せません。

イラクで活動するNGOとして我々は、イラクが直面している2006年以降最悪の人道危機に対し、国際社会が、より強い関心を向けるよう要請します。紛争を止めるための具体的、効果的、かつタイムリーな国際支援、そして人道支援のための資金援助の増加がなければ、我々の支援活動は続けることができません。国際社会が、イラクにおける人道支援へのサポートを強め、またイラク政府にも同様の措置を求めなければ、私たちはこの危機から人々を救うことができず、イラクの人々にとって壊滅的な結果を招くことになります。行動しなければなりません。今、すぐに。

署名団体:デニッシュ・レフュジー・カウンシル(Danish Refugee Council, DRC)、イスラミック・レリーフ・ワールドワイド(Islamic Relief Worldwide)、ムスリム・エイド(Muslim Aid)、マーシー・コー(Mercy Corps)、イラクのためのNGO調整委員会(NGO Coordination Committee for Iraq ,NCCI)、ノウェージェン・レフュジー・カウンシル(Norwegian Refugee Council)、レリーフ・インターナショナル(Relief International)、セイブ・ザ・チルドレン(Save the Children)、ウォー・チャイルド・UK(War Child UK)

(翻訳:JVC)

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