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カンボジア活動地の深刻な干ばつ被害

カンボジア事業担当 鈴木 まり
2005年2月 9日 更新

JVCは、まず生きるための水と、村人の主体的な活動を応援しています。

昨年から続くカンボジア・ラオス南部・タイ東北部の干ばつによる被害が、乾季に入ってますます深刻になっています。もともと降雨量の少ないJVC活動地域ですが、今回は例年になく壊滅的な被害をこうむり、今必要な水、その日食べるためのコメ、次の田植えのための種もみの確保さえ困難な状況です。

干上がった田でイネを食べる牛干上がった田でイネを食べる牛

村長や村のリーダーたちから話を聞くと、SARD(持続的農業と農村開発プロジェクト)活動地50村でコメの収穫がまったくなかった村人が半分以上。雨が降らなかったので田植えがまったくできなかった田んぼもあれば、田植え後に雨が降らなかったため最初の苗が枯れてしまい、2回目に植えた苗さえ枯れてしまったという農家、そして植えたけれど実がほとんどつかなかったため、収穫をあきらめて牛を田んぼに放して生育途中のイネを食べさせた農家もありました。

水が干上がった井戸水が干上がった井戸

収穫が少しはあった農家でも、その量は種もみ用にも足りない状態です。なんとか食べ物を手に入れるために、プノンペンへ短期の出稼ぎや自転車で片道2時間かけて日雇い建設労働に通う人がいれば、ベトナムから輸入される安い白砂糖に押されてしばらく止めていたヤシ砂糖作りを再開した人もいます。子どもたちが干上がった池の底の泥の中からカニを探し出せば、大人たちも食用ミミズを堀り出したりと、村人は懸命に日々の生活と格闘しています。

そして乾季に入った現在、浅井戸だけでなく、例年雨季の終わりにはふちまで満面の水があり、これまで枯れたことがない共同池も干上がり、田んぼの近くの川にもまったく水がありません。村の人たちはわずかな水を求めて、村で唯一まだ水が残っている井戸に集まって来ています。

(上)例年の1月、(下)今年の1月の村の共同池(上)例年の1月、(下)今年の1月の村の共同池

JVCカンボジア事務所では、1. コミュニティー活動の強化、2. 将来の状況改善にもつながるような水源改善策を中心として、被害の大きな村での緊急支援を始めました。現在、まず最低限必要な水(飲み水や料理・生活水、家畜用の水)が得られるように、枯れた浅井戸(深さ約5〜10m)を枯れにくい折衷式井戸(深さ約20〜30m)に作り変える作業と新しい折衷井戸の設置を始めました。今後、できる限り農民の自主的な対策を勧めながら、引き続き支援を検討中です。

支援内容

 折衷式井戸の新設および浅井戸から折衷式井戸への改修
・新設費用300ドル×9本=2700ドル
・改修費用180ドル×4本=720ドル
・井戸の型枠の購入費150ドル×2つ=300ドル(合計 約40万円)

その他(予定)
・共同の溜池建設
池を掘る労賃として支給するコメ代として40万円、必要な池を6か所で掘削、合計240万円(予定)
・ 種もみの配布

対象地域

SARD活動地(カンダール県オンスノール郡マカッ集合村およびトゥールプリッチ集合村の合わせて50村)のうち、特に被害の大きいトゥールプリッチ集合村を中心とした12村。

村人の主体的な活動を応援します

村のグループリーダーや農民リーダーがこの干ばつの危機をコミュニティーとしてどう乗り越え、将来にどう備えるかを話し合い、被害状況を確認し、村内でより弱い立場の人々は誰か、どのような支援策がいいか、弱者の中で支援を受けそびれそうな人はいないかなどを確認しました。それによって、不公平感を抱かれることなく、より被害がひどい地域を支援の対象にできます。村での話し合いの結果を受けて、現在、
1. 今第一に必要な水の確保(井戸の建設と改修:すでに開始)
2. 食べるコメと仕事の支給(共同池の建設によるフード・フォー・ワーク)
3. 雨季の始まる5、6月に行う田植えのための種もみの配布
この3段階の支援計画が上がっています。さらに
4. これら3つの対策でも食べるコメが足りない家庭への支援
5. これらの四策をおこなった後、資金が残りました場合は、2005年度の農業活動支援策に回させていただきます。

中間報告はこちらをご覧ください

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郵便局の口座番号・名義 00190−9−27495「JVC東京事務所」
※通信欄に「カンボジア干ばつ」とご記入ください。

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