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ガザ:医療団体本部ビル破壊

パレスチナ現地代表 小林 和香子
2008年3月 1日 更新
破壊された救急車破壊された救急車

2月27日夜、パレスチナ医療救援協会(PMRS)のガザ本部ビルが破壊されました。近くにあるパレスチナ自治政府内務省ビルをイスラエル軍が空爆した際に被害にあったのです。PMRS本部ビルにはクリニックと薬局、2台の救急車と障害者のための器具貸し出しセンターと管理事務所が入っていました。PMRSは今回の攻撃でビルは半壊、救急車一台、全ての医薬品、ほとんどの機材が破壊されたとしています。

PMRSは1979年に活動を開始しました。イスラエルの占領下で医療従事者の移動が制限され医療施設の拡大の許可が出ない中、医師や看護師がボランティアとして自分の車に医薬品を乗せ、医療施設のない地域に診療に行くようになりました。今で言う巡廻診療です。活動を通して地元コミュニティーグループとリーダーを強化し、多くのボランティアを巻き込んでいきました。ボランティアの医療従事者たちは地域を担当する委員会を形成し、それらを取りまとめる組合を作りました。また、全ての村に医療従事者がいることを目的として、村の女性を保健師として育てる研修も始め、救急車も移動の制限を受けるパレスチナで、緊急事態にもコミュニティーで対応できるように村の女性達や学生達への応急処置の講習をしてきました。また、いち早く女性、子供、学校、コミュニティーの健康プログラムを開発もしてきました。PMRSはこのように常に地域に根付いた医療サービスを提供し続けてきた真の草の根医療NGOなのです。自治政府設立後は保健省や国連難民救済事業機関(UNRWA)の医療部門と協力体制を築いてきました。

事務所の中の様子事務所の中の様子

ガザでは、4箇所の保健センター、2台の救急車、2組の巡廻診療チームを維持し、障害者や特別な子供達のためのプログラムも実施しています。また、障害者のためのリハビリ治療や器具の貸し出しなども実施しています。ガザでも、PMRSは地域に必要不可欠な医療サービスを提供してきました。そして、多くのボランティアに支えられてきました。以前ガザ事務所を訪問したときに案内をしてくれたアエド先生は、他の診療所で働きながら何年もPMRSでボランティアをして働いていたと言っていたのを思い出します。ジャバリアのコミュニティーセンター長もボランティアでした。地域で信頼されているPMRSだから、無給のボランティアでも携わっていたいと多くの優秀な人材が集まってくるのです。

現在のガザには、あらゆるものの持ち込みが制限されています。医薬品も建設用のセメントやコンピューターも持ち込みは厳しく制限されています。このような状態で、破壊された建物の修復はもちろん、壊れた医療器具や医薬品を再度揃えるのは大変なことで、いつ充分な医療サービスを復活できるか見通しがつかない状態です。人道危機的な状況のガザで、特に医療サービスと医薬品の不足が深刻なガザで、地域に安価で信頼できる医療サービスを提供してきたPMRSが一次的でも閉鎖されることは、ガザの人達の健康維持に大きな影響を与えることが懸念されます。

JVCは古くからPMRSと活動を共にしてきました。現在はPMRSのエルサレム事務所と一緒に学校保健プロジェクトを実施しています。このショッキングなニュースを耳にしてすぐにエルサレム事務所代表と連絡を取りました。いつも前向きで明るいハルーフ代表も、このときばかりは声に力がなく、落胆した様子が隠せない様子でした。それでも、PMRSはフレンズ(彼らはJVCのようにPMRSと一緒に活動する団体や個人をフレンズと呼びます)の力を借りながら、なんとか乗り越えて行きたいと語っていました。JVCもPMRSの友人として、彼らが直面している困難を乗り越えられるよう、出来る限り支えていきたいと考えています。

(写真はPMRSホームページから)

PMRSの状況への抗議声明

PMRSは10年以上にわたって、JVCが共に活動をしてきている医療系NGOです。国際NGO,パレスチナのNGO,イスラエルのNGOが、この状況に対し、共同で声明を出し、JVCもこの声明に署名しました。(声明ページ


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