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イスラエル軍の侵攻とガザの人々の生活 6

パレスチナ現地調整員 藤屋 リカ
2006年7月14日 更新

注目されない小さな死と命のために奔走する知人
今朝のイスラエルの英字紙Haaretzに18ヶ月の赤ちゃん、ハーレッドがガザの病院で亡くなったと出ていました。6月にイスラエル軍のハンユニスでの空爆は夕食中の家族を直撃、妊娠中の母親と医師のおじが死亡し、ハーレッドも意識不明の重体でイスラエルの病院に運ばれましたが、その後ガザに戻り、亡くなりました。
ハーレッドのイスラエルの病院での治療を調整したのは、「人権のための医師団−イスラエル」のイブラヒムでした。彼はイスラエル国籍を持つパレスチナ人のクリスチャンです。
イブラヒムは、「ハーレッドがイスラエルの病院に来たときから、状態は非常に悪く、死を覚悟していました」と言います。「ハーレッドだけではありません。もう2人の赤ん坊がイスラエルの攻撃で重体に陥っています。ひとりはエルサレムのハダサ病院に、もうひとりはテルアビブの病院にいます。二人とも非常に深刻な状況です」「イスラエル軍は自分たちがしていることを認知すべきです」と続けました。「ハーレッドの死は辛いです。今私たちがしなければならない仕事はたくさんあるのです」と言いました。

ガザの子どもの栄養改善事業のスタッフは元気です。責任者のモナは、「南部の幼稚園でもサマープログラムを始めると決めたの。今日、子どもたちが使う絵の具や紙やねんどを発注したわ」と言います。土曜日から、幼稚園の子どもたちが集まって来られるように、準備を進めました。
ラファに住むフィールド・コーディネーターのラファは、プログラム開始に向けて張り切っているようです。すでに幼稚園や協力団体を回り始めていました。JVCが支援しているラファのウム・アル・ハヌーン(優しいお母さんの意味)幼稚園にも子どもたちは集まってくる予定です。(7月11日)

今日は蜂蜜(アサル)明日は玉ねぎ(バサル)
12日未明、ガザ市でのハマスの軍事部門の有力のメンバーを狙ったとされるイスラエル軍の空爆で、夫婦と7歳から17歳の子ども7人の一家9人が殺害されました。

死は攻撃によるものだけではありません。エジプトとガザを結ぶラファのターミナルは6月の終わりから閉鎖されたままです。エジプト側の国境では何千人もの人々が、暑さのなか、待たされています。手術を終えたばかりの19歳の女性は容態が急変して死亡しました。赤ん坊も死にました。70代の男性も心臓発作で、心臓手術後の15歳の少年も命を落としました。パレスチナ人の友人は、5人以上が亡くなっていると言います。

イスラエル軍は中部にも侵攻、中部のアブ・ホウリに、軍は検問所を設置し、ガザ内は2つに分断されました。北部と南部の移動はできません。
「人間の大地」ハンユニスセンターの代表のハナンは「今日は中部に住む5人のスタッフが検問所のために来られませんでした。ラファもどうなるかわかりません。私たち南部のラファに住むスタッフがセンターにたどり着けなくなったときの体制も整えたところです。薬の在庫も確認しています」と言います。

昨日、ガザ地区南部での子どもの栄養改善事業のサマープログラムの開始が決定、準備を始めた矢先でした。責任者のモナは「昨日新しいことを始められるとみんなで喜んだのは、何だったのかしら。若いスタッフが疲れてきています」と少し弱気になっているようでした。
プログラム開始を喜んでいたラファに住むフィールド・ワーカーのラシャは、「今日は銃声が激しいです。ガザ市にも行けなくなってしまいました。とてもプログラムの準備ができる状態ではありません。ラファの電気の状態は相変わらず悪く生活そのものも大変です」と言います。娘の話になると少し元気な声になるのですが、6ヶ月に入り離乳食も食べさせたいのに、冷蔵庫も使えず、食材もそろえられず、それが辛いようです。

パレスチナのことわざに、「今日は蜂蜜(アサル)明日は玉ねぎ(バサル)」というのがあり、良い事は続かない、と言う意味です。絶望的な状況の中でも、わずかな可能性を探して諦めずに続けて、ささやかなことを喜んでいた昨日。今日はそれさえできませんでした。(7月12日)


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