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東日本大震災被災地での活動

気仙沼市鹿折ししおり地区での復興支援

2012年5月11日 更新

JVCは、2011年3月30日から7月26日まで、気仙沼市社会福祉協議会災害ボランティアセンター(現、気仙沼市社会福祉協議会ボランティアセンター)の運営支援を行いました。2011年8月、市内に気仙沼事務所を開設し、以来、気仙沼市の鹿折地区、特に四ヶ浜しかはまという地域で、地元の人々の生活再建のための支援活動を行っています。

鹿折ししおり地区とは

 鶴ヶ浦漁港と対岸の大島 鶴ヶ浦漁港と対岸の大島
鹿折地区に今も残る打ち上げられた大型漁船鹿折地区に今も残る打ち上げられた大型漁船
鹿折地区に初めて誕生した仮設商店街「気仙沼・鹿折復幸(ふっこう)マルシェ」鹿折地区に初めて誕生した仮設商店街「気仙沼・鹿折復幸(ふっこう)マルシェ」

気仙沼市の鹿折地区は、美しい海と豊かな森に囲まれています。かつての鹿折地区は、市街地には商店や水産加工場が集まり、沿岸部には住宅が立ち並んでいました。しかし、今回の震災による津波と火災のために、この地域は甚大な被害を受けました。

現在は、瓦礫の撤去も概ね終了し、道路整備なども進んでいます。その一方で、工場や商店、住宅の再建は、その途上にあります。

四ヶ浜しかはまとは

鹿折地区の四ヶ浜は、大浦おおうら小々汐こごしお梶ヶ浦かじがうら鶴ヶ浦つるがうらと呼ばれる四つの集落の総称です。この地域では、昔から、牡蠣やホタテ、ワカメやコンブの養殖が盛んでした。しかし今回の震災によって、養殖に必要な道具や作業場の多くが流失してしまいました。そのため、生業を再開できないままでいる人々も少なくありません。
震災以前、四ヶ浜には約250世帯の人々が生活を営んでいました。現在、四ヶ浜には約65世帯が自宅で生活し、その他の住民は市内の仮設住宅や民間賃貸アパート(いわゆる「みなし仮設」)で生活を送っています。

住民に寄り添い、きめ細やかなサポートを

震災から1年が経過し、住民のニーズにも変化が表れてきています。また、自宅で生活を続ける人々、仮設住宅や民間賃貸アパートで暮らす人々、それぞれの生活状況に応じて、住民のニーズも異なっています。JVCは、住民の一人一人に寄り添いながら、その主体的な生活再建の取り組みを支える活動を継続していきます。

【活動1】 暮らしを支える(四ヶ浜における生活再建支援)

ワカメ養殖の支援活動ワカメ養殖の支援活動

仮設住宅への支援が集中されがちな中で、震災後も自宅で生活を続ける人たちが取り残されることがないように、定期的に地域を巡回し、対話を重ねながら、住民の多様なニーズに応えていきます。また、困難な状況でも仕事を再開し、継続していこうとしている養殖業者の方々のために、その生業を支える活動を行います。
生活を取り戻すためには、自宅を再建することが欠かせません。現在進行中の防災集団移転事業に対して、専門的なアドバイザーを派遣するなど、様々な協力を行っていきます。

【活動2】 集いの場をつくる(「場づくり」支援)

住民に語らいの場を住民に語らいの場を

震災によって自宅を奪われた住民は、仮設住宅や民間賃貸アパートに移り住み、離散してしまいました。また、仮設住宅の生活においては、閉じこもりがちな住民が孤立することが懸念されています。こうした状況にある人々にとって、互いに顔を合わせ、語り合うための集いの場が重要となります。
これまでJVCは、地元の支援団体と連携し、仮設住宅の集会室を利用した交流イベント(体操教室や足湯など)を実施してきました。また、地域の自治会と協力しながら、自宅で生活する住民を集めた催し物を開催しました。さらに、地元の祭りの開催を支援するために、様々な協力を行ってきました。今後も引き続き、こうした人々が集う「場づくり」のための活動を行っていきます。

【活動3】学校支援

浦島小学校での国際理解授業浦島小学校での国際理解授業

鹿折地区の四ヶ浜にある浦島小学校は、全校児童7人の小さな学校ですが、この地域の中心的な存在です。これまでJVCは、学習発表会への協力や国際理解授業を行うなど、様々な形で学校をサポートしてきました。今後も、小学校が地域の中心であり続けるよう、学校への支援活動を続けていきます。現在は、小学校周辺で近隣住民を交えた畑作りを進めており、秋には、畑の収穫祭を予定しています。

【活動4】地元伝統芸能の復興

「小々汐打囃子保存会」と「江戸川区太鼓連盟」との交流「小々汐打囃子保存会」と「江戸川区太鼓連盟」との交流

鹿折地区には、浪板なみいた虎舞とらまいや小々汐の太鼓打囃子うちばやしなど、地元の伝統芸能が息づいています。こうした伝統芸能は、震災後も、地域の人々の心の拠り所となっています。これまでJVCは、太鼓の寄付を呼び掛けるなどして、伝統芸能の活動再開のための支援を行ってきました。今後も、地元の伝統芸能がかつての活気を取り戻すために、その披露の場を作ることに協力していきます。

【活動5】 仮設住宅の生活を支える(仮設住宅支援)

冬対策の説明会の様子冬対策の説明会の様子

仮設住宅の設備は、決して充分なものではありません。住民はこれまで、夏の暑さや、冬場には窓ガラスの結露、水道の凍結の問題に悩まされてきました。これまでJVCは、冬対策として、室内に断熱材を施す作業を行ってきました。今後も、仮設住宅の住環境を改善するために、夏対策や冬対策に取り組んでいきます。
また、仮設住宅に移り住んだことで、住民の社会参加や体を動かす機会が減っています。サークル活動などを通じて、住民が活発な生活を送るためのサポートを行っていきます。

【活動6】行政・他団体とのネットワーキング

他団体との連携のために他団体との連携のために

充実した支援活動を展開していくためには、行政や他団体との連携が欠かせません。定期的な連絡会などを通じて、他の関係組織との情報共有や意見交換を行い、必要に応じて、他団体と協力しながら活動を進めていきます。また、防潮堤などの重要な問題について、市民参加型のイベントの開催を模索していきます。

体制・期間

JVC気仙沼 集合写真JVC気仙沼 集合写真

気仙沼事務所では、山崎哲(やまざき さとる)・岩田健一郎(いわた けんいちろう)・石原靖士(いしはら せいじ)が常駐し現場での活動を担い、東京事務所では下田寛典(しもだ とものり)が現場の活動をサポートしていきます。また、適宜インターンやボランティアを受け入れていく予定です。2013年3月までを目途に上記の活動を進め、状況に応じて変更・延長の対応を行います。

シリーズイベント「気仙沼はいま」開催中です。

東日本大震災から一年が経ち、気仙沼現地の方々はどのような暮らしをされているのでしょうか。その暮らしに日々寄り添おうとしているJVC気仙沼のスタッフが、いまの活動と今後の課題を毎月一回お届けするシリーズするイベントを開催しています。

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