アジア・中東・アフリカで活動する国際協力NGOです。
  • JVC facebook
  • JVC twitter
  • イベントメルマガ配信中
  • 文字サイズ:大きく
  • 文字サイズ:中くらいに
  • 文字サイズ:小さく
JVC English website

東エルサレム・保健指導の記事一覧

東エルサレムの一角に、2,800個の古タイヤと土で学校を作った人々が暮らしています。

古タイヤと土で作られた学校。壁には埋め込まれたタイヤが顔を覗かせています。2015年3月4日、著者撮影古タイヤと土で作られた学校。壁には埋め込まれたタイヤが顔を覗かせています。2015年3月4日、著者撮影
近くで見ると、壁がタイヤでできているのが分かります。2015年2月18日、著者撮影近くで見ると、壁がタイヤでできているのが分かります。2015年2月18日、著者撮影

この村の住民が古タイヤと土で学校を作った理由は、この村に学校を作ることが、イスラエル軍によって禁止されていたためでした。

イスラエル軍は、ヨルダン川西岸地区での支配を強めるため、多くの区域でパレスチナ人住民を強制的に移住させ、イスラエル人だけが暮らす区域へと変える計画を進めています。この集落も、この地域の中にあるため、学校建設・インフラ整備・住宅建設を禁じられています。

パレスチナ人集落(手前)とイスラエル入植地(奥)。入植地の建設により、住民は水場へ行くことができなくなり、高額な水道代をイスラエルに払わざるを得なくなりました。他方、イスラエル政府が支援する入植地には、学校・診療所・プール等が備えられています。2015年2月18日、著者撮影パレスチナ人集落(手前)とイスラエル入植地(奥)。入植地の建設により、住民は水場へ行くことができなくなり、高額な水道代をイスラエルに払わざるを得なくなりました。他方、イスラエル政府が支援する入植地には、学校・診療所・プール等が備えられています。
2015年2月18日、著者撮影

みなさん、こんにちは。パレスチナでは、本格的な冬が来る前にオリーブの収穫が行われます。私の3歳の娘も、通っている幼稚園が主催する社会科見学で、エルサレム南部の村へオリーブの収穫の様子とオリーブオイルの生産工場を見学に行くことになっています。これまでも子どもたちは幼稚園の社会科見学で近所の雑貨屋さんやクリーニング屋さんに行きましたが、今回はパレスチナならではの社会科見学。娘が羨ましい今日この頃です。

さて、JVCがMRSとともに占領下の東エルサレムで実施中の学校・地域保健事業では、分離壁の両側の東エルサレム全域が活動範囲となっています。その中でも、「C地区」と呼ばれる地域にある村々は、イスラエルの違法入植地に囲まれ、イスラエル政府によって開発と移動が制限されているため、厳しい生活を強いられています。

東エルサレム事業サマーキャンプ閉会式で発表する子どもたち東エルサレム事業サマーキャンプ閉会式で発表する子どもたち

今日、東エルサレムの学校保健事業が夏の間に行うサマーキャンプの最終日だった。300人の小中高校生が集まって、思い思いに自分の発表を行う。歌ったり踊ったり、劇をしたり詩を読んだり。閉会式は熱気に満ちていた。一つ一つの発表がとても情熱的で、創造的で、感極まるものがあった。

しかし、はたと気づくと、どれも「占領の不当」を題材にしたものばかり。小学生がイスラエル兵に扮し、検問所で、片方のパレスチナ人役の子どもを脅す。手にはオモチャのマシンガンがあり、横柄な態度でパレスチナ人を一掃する。そういう劇があった。また、悲しみや不当を歌にのせて熱唱する子、創作ダンスで表現する子どももいた。これらを見ていて、パレスチナ人の子どもたちにとって、占領は生活と切っても切り離せない現実だと改めて思い知らされた。

【東エルサレム・保健指導】
壁を越えて、私たちにできること

パレスチナ現地代表 今野 泰三
2013年11月26日 更新

皆さん、いかがお過ごしでしょうか?パレスチナは短い秋が終わり、冬に入りつつあります。我が家(パレスチナの家は多くが石造りで天井が高いので寒い!)でも、防寒グッズを用意して、冬支度を始めています。

さて、東エルサレム学校地域保健事業では昨年度、東エルサレムの4つの学校で、「トレーナーのトレーニング(ToT)」という活動を実施してきました。この活動では、保健委員会の生徒たちを対し、学校の衛生環境の改善や、他の子どもたちの健康管理や救急処置、さらに健康教育もできるようになってもらうため、様々なスキルや知識を教えてきました。今年もまた、新たに4つの学校で、このToTのトレーニングを開始しました。

先週、そのうちの1校「マドラサ・バナート・アッラーム(アッラーム女学校)」を訪問し、ToTを受ける保健委員会のメンバーに会ってきました。この学校は、パレスチナ自治政府が運営する公立校で、分離壁によってエルサレムから切り離された「アッラーム(al Ram)」という地域にあります。

学校の様子。国際援助によって建設された新校舎で講習を実施しました。学校の様子。国際援助によって建設された新校舎で講習を実施しました。

【東エルサレム・保健指導】
救急法を学んで変わったこと

パレスチナ現地代表 今野 泰三
2013年10月29日 更新
自分たちの思いを語る学生たち(右)自分たちの思いを語る学生たち(右)

パレスチナでは、今年9月から新学期が始まりました。東エルサレムの学校も新学期を迎え、JVC事務所の近所も朝夕には登下校の学生でにぎわっています。今日は、去年の活動の成果を見るため、学校の健康教育をテーマに調査を行っている看護学科の学生さんとともに、昨年度(2012年9月~13年9月)に「トレーナーのトレーニング(ToT)」を行った男子校を訪問し、トレーニングした保健委員会の高校生5人にインタビューしました。

生徒たちの前でプレゼンを行う保健委員会のメンバー(真中)生徒たちの前でプレゼンを行う保健委員会のメンバー(真中)

生徒たちに昨年1年間のToTの活動によって自分の生活が変わったか聞いたところ、「妹がおもちゃで喉を詰まらせた時、家族はパニックになりましたが、私はこの状況は救急法講習で学んだので、パニックにならずに対処できました。ToTを通じて救急法の知識と経験を得たことで、自分だけでなく、周囲の人たちも以前より安心して暮らせるようになったと思います」とのこと。また、ToTで学んだプレゼン方法を使って実際に生徒たちの前でプレゼンを行ってきたことで、以前よりも明確で論理的に物事を説明できるようになり、自分に自信がついたという答えも。

【東エルサレム・保健指導】
西岸地区でサマーキャンプを開催しました

パレスチナ現地代表 今野 泰三
2013年7月29日 更新
サマーキャンプに参加した子どもたち。アル・ジーブにて。サマーキャンプに参加した子どもたち。アル・ジーブにて。

東エルサレムの学校地域保健事業では、6月後半から7月初めにかけて、パートナー団体パレスチナ医療救援協会(PMRS/MRS)と合同で10日間のサマーキャンプを開催しました。参加者は13歳から16歳の青少年です。今年は、東エルサレムの4ヶ所で開催され、約100人程度の中学生が参加しました。

4ヶ所のうち、分離壁のエルサレム側の学校1校(旧市街の女子校)を除き、残りは分離壁で封鎖されたヨルダン川西岸地区側の学校・地域施設での開催となりました。JVCは他団体との協力のもと、生徒たちを引率して健康教育や救急法講習を行う医療チームの人件費のほか、文房具などを提供しました。

今年のサマーキャンプのテーマは、「あなたとあなたの健康と変化」で、子どもたちに配られるTシャツの背中にも印刷されました。「変化」という語には、思春期の身体的・精神的な変化について知ろうという意味と、サマーキャンプでの活動を通じて喫煙の害、衛生の大切さ、思春期の変化、正しい食生活などについて学び、健やかな成長のために自分自身から変わっていこうという意味の2つが込められているとのこと。

東エルサレムに建設された分離壁東エルサレムに建設された分離壁

現在東エルサレムで実施している学校地域保健事業では、地域の人々が自分たちの力で健康を守れるようになるための仕組みづくりに注力しています。そこで今回は、その取り組みの一つ、トレーナーのトレーニングという活動をご紹介します。

救急法の実習を受ける生徒たち。奥中央の男性はパートナー団体MRSのアブドゥッラー医師救急法の実習を受ける生徒たち。奥中央の男性はパートナー団体MRSのアブドゥッラー医師

トレーナーのトレーニングは、"Training of Trainer"の頭文字を取ってToTと呼ばれています。この活動では、東エルサレムの4つの学校に生徒が主体となる保健委員会を設置し、委員会を引率する教員とメンバーとなった生徒を対象に、健康教育と救急法のトレーニングを行っています。現在対象となっている4校は、男子校2校、女子高2校で、男子校のうち1校は分離壁によって東エルサレムから分断された地域にあります。

1月19日(土)、エルサレム旧市街の南側に位置するシルワーン地区で、東エルサレム事業の一環である救急救命法(以下、FA(ファーストエイド))講習会に同行しました。この日の講習会は、地域社会施設「ニブラース・アルクッズ」で夕方4時から開催されました。

旧市街の南に広がるシルワーン地区旧市街の南に広がるシルワーン地区

シルワーン地区には、ユダヤ人が集住する西エルサレムとも、聖地のイメージとも全く異なるエルサレムの姿があります。狭く舗装のはがれた道路の真ん中に置かれた巨大な鉄のゴミ箱からはゴミが溢れかえり、信号がないため十字路では渋滞で車が溢れ、街灯もないため弱弱しく光る家の明かりが唯一の道しるべとなっています。

煌々と街灯が光り、ゴミも落ちておらず、信号もあり、家の光もずっと明るいユダヤ人居住地区と同じ、エルサレム市内とは思えないほどです。これが、イスラエルによって「永遠の首都」と宣言されながら、西エルサレムと同程度の行政サービスは提供されず、イスラエル資本を頂点とするエルサレム地域経済の最底辺に置かれ、貧困率も高い東エルサレムのパレスチナ人居住区の典型的な姿です。

【東エルサレム・保健指導】
エルサレムの難民キャンプでの救急救命講習

パレスチナ現地代表 今野 泰三
2013年1月24日 更新
シュアファート難民キャンプの様子。今野撮影シュアファート難民キャンプの様子。
今野撮影

エルサレムに唯一ある難民キャンプ、シュアファート難民キャンプの地域社会施設「パレスチナの子どもたちのためのセンター」で開催された、救急救命法(以下、FA=ファーストエイド)の講習会に同行してきました。

今日は、全21時間の救急救命講習の第1回目で、キャンプ内の学校・幼稚園の先生や地域社会施設の職員など総勢20名ほどの女性が参加しました。参加者はみな積極的で、次から次に質問の出る活発な講習会となりました。

パレスチナのネット新聞「シャーシャ・ニュース」が、JVCとパレスチナ医療救援協会(PMRS/MRS)が東エルサレムにて実施中の学校・地域保健事業について報道しました。

本事業はすでにパレスチナ・ニュースの11月5日付記事ディンヤ・アル・ワタン紙の11月13日付記事で紹介されており、それに続く3つ目の地元での報道となります。

シャーシャ・ニュースに東エルサレム事業の記事が掲載されたのは11月13日でしたが、その後のガザ・イスラエル情勢の悪化に伴い、本記事のご紹介が遅くなりました。

団体案内
JVCの取り組み
9ヵ国での活動
イベント/お知らせ
現地ブログ
あなたにできること
その他
特定非営利活動法人 日本国際ボランティアセンター
〒110-8605 東京都台東区上野5-3-4 クリエイティブOne秋葉原ビル6F 【地図】
TEL:03-3834-2388 FAX:03-3835-0519 E-mail:info@ngo-jvc.net