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東エルサレム事業サマーキャンプ閉会式で発表する子どもたち東エルサレム事業サマーキャンプ閉会式で発表する子どもたち

今日、東エルサレムの学校保健事業が夏の間に行うサマーキャンプの最終日だった。300人の小中高校生が集まって、思い思いに自分の発表を行う。歌ったり踊ったり、劇をしたり詩を読んだり。閉会式は熱気に満ちていた。一つ一つの発表がとても情熱的で、創造的で、感極まるものがあった。

しかし、はたと気づくと、どれも「占領の不当」を題材にしたものばかり。小学生がイスラエル兵に扮し、検問所で、片方のパレスチナ人役の子どもを脅す。手にはオモチャのマシンガンがあり、横柄な態度でパレスチナ人を一掃する。そういう劇があった。また、悲しみや不当を歌にのせて熱唱する子、創作ダンスで表現する子どももいた。これらを見ていて、パレスチナ人の子どもたちにとって、占領は生活と切っても切り離せない現実だと改めて思い知らされた。

この間JVCのガザのパートナー市民団体であるアルド・エル・インサーン(AEI:人間の大地)スタッフは、JVCからの支援金をもとに、最も被害の大きかったガザ市シュジャイヤで特に支援が行き届かない私立の学校や、AEIのクリニックで避難している人々等の診療と物資配布にあたっている。

完全停戦はなされていないが、ここ1週間で72時間停戦が2回あり、イスラエルの地上軍が撤収してから、報じられる一日あたりの死者数は減る傾向にある。「このまま停戦になるのではないか?」現地ではそういった声も聞こえ、避難している人々はわずかな希望を胸に、壊された家へ戻り、使えそうなものを探しているという。

また、市場やパン屋には、少しでも食料を買いこもうと、人々が列をなしている。値段はいつもよりかなり高騰しているという。トマトが1キロ60円だったところ、150-200円以上する。今やガザは戦争前の形を留めていない。イスラエルとの境界線にあった立ち入り禁止区域は以前の1.5キロから、更に1.5キロ内側に入り込み、そのエリアに農地を持つ人々が農地にアクセスできない、或いは自宅に帰れない状況も続く(※13日付で1.5キロエリアまで後退したとの情報があるが、実際農地へのアクセスは危険が伴い非常に厳しいとのこと)。

つまり、180万人の人が7キロ×34キロの狭いところに住み、農地から市場への農産物の運搬も滞り、水の確保もままならないことになる。国連人道問題調整事務所(OCHA)の発表によると、今回の戦争でのガザの被害は7億5千万ドル以上にのぼり、それに対して各国の支援金は3割しか集まっていない。

29日以降、私がエルサレムに戻るために移動していた8月2日から3日の昼までの間を除いてガザの同僚や友人に電話をかけ続けている。
現地情勢は未だに収束を見ず、死者数が2008年末から翌年初めまで続いた大規模空爆と軍事侵攻の時をついに越え、1,800人になった。「正直ここまで悪化するとは思ってなかった」。パレスチナ研究を続けてきた知人たちも口をそろえてそう言う。
私自身もそう思う。ここまで無垢の民間人を殺せるものなのか...

3日昼、エルサレムに戻って電話がかけやすくなったこともあって、現地パートナーNGOスタッフだけでなく、他のガザの友人にも電話してみた。1人はムハンマドさん。かつてガザ事務所をシェアしていたポーランド系NGOの現地職員だった人で、よくコーヒーを飲みに行く友人だ。
彼には今年初めに生まれたばかりの息子がいる。また一番被害が多いガザ市シュジャイヤの近くに住んでいた。彼は各国から来るジャーナリストと仕事をともにしているそうだ。
「家は危険だから、家族と一緒にジャーナリストが手配してくれているホテルに仮住まいしている。取材を続けるジャーナリストを案内するために、ガザ各地、特に状況が酷いところに行っている。自分の身も危ない。命は大事だ。だけど食べるために、家族を守るためにお金が必要なんだ。」
暗い声で淡々と話す彼、大概の事は陽気に笑い飛ばす彼の性格がすっかり影を潜めていた。

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