アジア・中東・アフリカで活動する国際協力NGOです。
  • JVC facebook
  • JVC twitter
  • イベントメルマガ配信中
  • 文字サイズ:大きく
  • 文字サイズ:中くらいに
  • 文字サイズ:小さく
JVC English website
雑談をするアマルと筆者(2013年11月21日、撮影現地代表今野)雑談をするアマルと筆者(2013年11月21日、撮影現地代表今野)

(その1からの続きです。)

ただ、ガザと言うだけで、全ての人が毎日悲嘆にくれているばかりでもありません。空爆に怯えながらもそれを乗り越えようと明るく前向きに過ごしている人も無数にいて、JVCの現地パートナーNGO「AEI:人間の大地」で働くスタッフたちも例外ではありません。例えばAEIの保健指導員のハイファは2009年の大規模空爆で大好きだった父親を失いました。深い悲しみに打ちひしがれたと以前話してくれましたが、それにもかかわらず「イスラエルの飛行機が飛んでくると、(爆弾を)当てられるものなら当ててみろって笑い飛ばすの」。「あいつら何もできやしないんだから」。と満面の笑みで私に言います。またもう一人のスタッフアマルは「この前家の近くであやうく戦車の砲撃の弾に当たるところだったわー。アッハッハ」と、決して笑い事ではないのに私に楽しそうに言っていました。まるで雨に降られずに済んだことを喜んでいるようです。去年の空爆2日後に現地入りしたとき、AEIスタッフも一様に恐怖を感じて疲れ切っているように見えましたが、今ではこの回復ぶりです。

こんな深刻な事をどうしてそうやって笑い飛ばせるのか?いつものことながら聞いている私がハラハラします。去年の空爆中、彼女たちのことが心配でたまらず、エルサレムにいてもあまり眠れませんでした。そんな思いは二度としたくないと、私自身心から思っています。しかし、私が神妙な顔をしていると、逆にみんなが私の事を心配してくれます。「大丈夫、由佳は私たちが守るから!」。「いや、そうじゃなくて...」と言いかけますが、彼女たちは至って大真面目に私にそれを言うものだから、それでまた私は微妙な顔をせざるを得ません。

ガザ地区では昨年11月21日の停戦から一年が過ぎて、子どもも学校に通えるようになり、当時の恐怖から解放された雰囲気が町中に漂うようになりました。八百屋や市場には物が並び、壊されたビルも再利用のコンクリートで修復・再建されて、ガザの中心地は活気あふれるアラブの町並みに見えます。しかし中心地を離れて社会の様子を少しのぞいてみると、それほど物事が単純でない・・とすぐに分かります。

「車両燃料を求めてガソリンスタンド前に並ぶ車の列、ベイトハヌーン近郊」(2013年10月筆者撮影)「車両燃料を求めてガソリンスタンド前に並ぶ車の列、ベイトハヌーン近郊」(2013年10月筆者撮影)

例えば、今年6月に起きたエジプトのムルシ政権の崩壊によって、ガザへのエジプト側からの物資供給が著しく減っています。以前ガザ‐エジプト(シナイ半島)間国境に1000以上あると言われていたトンネルの稼働率は6月前の2割に落ち込み、エジプトとの国境に設置されたラファ検問所を通じた人の出入りも、6月前の1割以下になっています(Gaza NGO Safety Office-GANSO: 9月、10月レポート)。特に燃料の不足が深刻で、家庭調理用のガスや車両用、ジェネレーター用の燃料が不足しています。停電は一日12時間に及び、薪で料理をする人が増えています。ろうそくによる火災で子どもが亡くなり、汚水処理用ポンプや地下水をくみ上げるポンプも動かせず、汚水が海に垂れ流され、発電機が無い家庭では、水も汲むことができません。

団体案内
JVCの取り組み
9ヵ国での活動
イベント/お知らせ
現地ブログ
あなたにできること
その他
特定非営利活動法人 日本国際ボランティアセンター
〒110-8605 東京都台東区上野5-3-4 クリエイティブOne秋葉原ビル6F 【地図】
TEL:03-3834-2388 FAX:03-3835-0519 E-mail:info@ngo-jvc.net