国際協力や環境保全、NGOに関心がある人を対象に、タイの農村に7ヵ月間派遣し、本当に役に立つ国際協力のあり方を学んでいく「タイの農村で学ぶインターンシッププログラム」が2011年8月末に始まりました。 このプログラムでは、NGO活動をはじめさまざまな分野での社会活動を担えるようになることを目指しています。地域への貢献や現地の村人を手伝うのではなく、参加者が農村に身を置いて、村人から「学ぶ」ということを重視しています。
1999年より開始されたインターンプログラムは、今回で12期生となります。これまで一年間プログラムだったものを、今回は7ヶ月のプログラムに変更して実施しています。2011年度は6名がインターン生として派遣が決定しました。日本での派遣前研修、タイでのタイ語や農業研修の後にタイの農村へ派遣されます。今回はインターン生の6名を紹介します。
インターン紹介
高桑 和規(たかくわ かずき)

元々、国際協力に興味があり、NGOや青年海外協力隊に参加したいという思いがありました。しかし、自分の目で現地を見たことがなく、JVCのスタディーツアーに参加。そこで現地住民の視点が重要であること、学校や本では得られないものもあることを知り、少し長期で関わりわりたいという思いから今回の農村で学ぶインターンに参加しました。
新田 恭平(にった きょうへい)

世界と国際協力への理解を深める、日本での生活がスタンダードではないことを身をもって知る、食べ物を作る、人が幸せになるということを考える、など色んな理由があってこのインターンシッププログラムに参加しました。タイの農村での生活を通して何を感じ、何を思うのか、とても楽しみです。
佐藤 貴徳(さとう たかのり)

国際協力に携わる活動がしたい、その点で参加を決めました。タイで経験していくことは、積極的に行動し、失敗するのは当然として、怯まずに目をそむけることなく、糧にしていきたいです。今回知った農業の可能性を今後生かしていくためにも全力で取り組んでいきます。
森脇 美彩子(もりわき みさこ)

高校の頃から、国際協力の仕事がしたいと思い、生産能力の低い土地で農業が学べる鳥取大学の農学部に入学しました。しかし、授業だけでは実際に途上国の人が必要としていることがわからず、それを知りたいと思い、今回のインターンに参加しました。鳥取の農を守る仕事にも興味があるので、農と人、自然と人との関わりについてもタイで見てきたいと思います。
猪田 剛史(いのだ たかふみ)

住宅設計を12年間続け、数多くの「家づくり」に携わってきた中で「本当の豊さとは何か」という課題が非常に大きくなりました。合理性と利便性を追求するあまり本質的な豊かさを失いつつある気がします。今回の経験を通じて、再度生活に豊かさを取り込む手段を得ることができればと思います。
中村 真(なかむら まこと)

インターンに参加した目的は、タイの農村で生活することで、国際協力や環境保全に取り組むことが自分の生き方とマッチしているかどうかを再確認するとともに、メディアや本から得た知識、即ち机上の空論から抜け出し、「自分にできることは何か」ということに対して自分なりの答えを出すことです。今回のインターンで得られるであろう答えを、より多くの人々に発信していくパイプ役になれればと思います。