第11期インターン(2008年度)の記事一覧
1月12日よりヤソトーン県ルンノクター郡に来ております。ここではグリーンネットというタイのNGOの事務所にお世話になっています。グリーンネットは有機農業の振興および、タイの農民から米や野菜などを買い取り、ヨーロッパなど海外の国に販売するというフェアトレードを主な事業として実施している団体(協同組合)です。寝泊りも事務所でしていて、今までのような農作業はほとんどなく、スタッフと一緒にグリーンネットの生産者会員(有機米をグリーンネットに売っている農民)の家を訪問したり、会員との会議に参加(同席)したりとこれまでの農家での生活、環境とは異なった状況下におります。
1月12日から、タイにおけるNGO活動はどんなものかを知るため、ヤソトーン県ルンノクター郡にあるグリーンネット事務所にお世話になっています。グリーンネットは“Live Fair, Live Organic” というスローガンを掲げ、有機農業の普及やフェアトレード事業などに取り組むタイのNGO団体です。タイ国内8県に有機米、果物、野菜、加工品など全部で12のグループを持ち、会員と職員合わせて1200人ほどの規模を持つ団体です。
タイに来て夢中になってしまった食べ物、それは「田ガニ」です。日本では食べたことがないのは勿論のこと、化学肥料や農薬を使用している田圃にカニはいません。カニをはじめとして、魚、虫など田圃に生息している生き物はそのような環境では生きられないのです。
稲刈りの期間には田圃にカニが溢れ、稲刈り終了後の今の時期、乾いた田圃に直径3〜5センチメートル程度の穴の中にカニが居ます。田圃にはカニ掘りをしている農民の姿が見られます。
2008年から2009年の年末年始はタイのイサーン(東北部)で過ごしました。年末年始といえば、日本ではクリスマスや元旦などのイベントがありますが、僕のいる所ではどうだったかと言うと、これと言って特に何もありませんでした。クリスマスに関しては、タイでは仏教国であることにも関係しているのか、日本のようにクリスマスツリーやイルミネーションが飾られたりサンタクロースが出没したりということはありません。普通の日と何ら変わりなく、クリスマスだということを忘れていたくらいです。ひょっとすると、僕の滞在している家の親戚の葬式があったことも影響しているのかもしれません。
タイのお菓子に、カオトムマッという、バナナの葉でもち米とバナナを包み、ゆでたものがあります。私はそれが大好きで、月に1〜2回は「食べたいなぁ」とねだって作っていました。また、ポンの朝市へ行くと必ず買っては食べています。
以前から、一度農園を見に来てという誘いのあったノンテー村のガンさんの農園を訪問しました。ガンさんは朝市の生産者会員であり、ノンテー村に住んでいます。農作業で黒くなった肌、少年のような瞳を持つ44歳の男性です。元々コラート出身、農作業の経験はなく、農業機械の会社で働いていたそうです。
おつかいではないですが、ポンの朝市に初めて一人で売りに行きました。カセームさん宅では常に誰かと一緒に売っていましたが、メーゲッ(ゲッお母さん)からは全て任され、「全部売ってきてね。」との一言。
朝4時半、まだ寒い中、ピックアップ車に乗りポンの朝市へ。まだ真っ暗な中、既に朝市は始まり、人は少しずつ多くなってきます。大量のパクチー(香菜)と葉玉ネギ・・・。「全部売れないよ・・」と思いながら不安でいっぱいです。
12月8日から、4ヶ月間お世話になったノンドゥー村のカセームさん宅を後にし、隣村のノンテー村へ引越しました。ノンテー村ではサナンさんと奥さんのゲッさん夫婦の家にお世話になっています。サナンさんはJVCの関係で日本へ行った経験を持ち、日本の農業についてもよく知っている方です。また、日本から戻って村人と話し合い、村の朝市を作った第一人者でもあります。

僕が書いたこの日記には、タイ語の習得状況について書かれたものが多くありますが、これはタイ語ほど僕の心に重くのしかかってくるものは他にないからです。タイで生活する上での問題や悩みの原因はすべてこのタイ語にあるといっても過言ではありません。
引っ越したといっても、派遣先の農家の方々のことではなく、僕だけです。今度お世話になっているのは、ガイさん(30歳 男性)のお宅です。ガイさんは以前は地域活動のコーディネーターや有機農業・複合農業を紹介・指導する活動などをされていた方で、現在は自ら有機農業・複合農業を実践しています。