フォトジャーナリストの森住卓さんが1998年に撮影したサファアという女の子の写真がある。5年たった今、彼女は元気に学校に通っているという。
イラクでは白血病になると1年くらいで死んでいく子どもが多い。サファアは、治療が成功した例だ。

森住さんに案内してもらい、バグダッド郊外のサファアの家を訪れた。すっかり大きくなったサファアが出迎えてくれる。当時9歳だった彼女はいまや14歳だ。
サファアはわりと恵まれていて何とか薬の治療が続けられたようだ。元気な彼女を見ていると私たちも勇気付けられる。

サファアは、ベッドで治療を受けている女の子と、元気でまりで遊んでいる女の子を描いてくれた。
「みんな私みたいに元気になって欲しい」
サファアの微笑みは今も変わらない。