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パレスチナのNGOによる声明「ガザでの救護員の殺害、攻撃を強く非難する」

パレスチナ事業担当 山村 順子
2018年8月23日 更新

こんにちは、JVCエルサレム事務所の山村です。

イスラエル建国によりパレスチナの人々が故郷を追われた「ナクバ(=大惨事)」から70年目になる今年、ガザでは3月30日の「土地の日」から難民の帰還を求めるデモが毎週金曜日を中心に続けられています。それに対し、イスラエル軍は実弾を含む武力による徹底的な鎮圧を行い、これまでに170人以上の命が奪われ、負傷者は1万8千人以上に上っています。(2018年8月17日現在)

20180823-pmrsstatement-02.jpgイスラエルとの境界線の様子(撮影者:MinoZig)

そうした中、負傷した人々の重症化を防ぎ、命を救うために最前線で活躍しているのが、救護ボランティアとして処置に当たっている地元の若者たちです。デモの現場で倒れた人々の元に駆けつけ、応急処置を行っています。6月、そんな救護ボランティアの一人であったラザン・ナジャルさんが救護の際にイスラエル軍に銃撃され、その尊い命が奪われたことは、世界に衝撃を与えました。JVCはこの件に関し、プレスリリースを出しています。

医療従事者に対する攻撃は人道に反しており、決してあってはなりません。しかし8月11日、再びデモの現場で救護ボランティアが銃撃されて亡くなる事態が発生しました。JVCのパートナー団体であるPMRS(パレスチナ医療救援協会)は、救護ボランティアを育成する立場から、いち早く緊急非難声明を出しました。以下ご紹介させていただきます。


また、ガザでは医薬品も設備も追いつかない状態です。デモでの負傷者に適切な処置を施すことができず、脚の切断を余儀なくされるケースも後を絶ちません。また、増え続けるデモの負傷者への対応により、医療現場はパンク状態で、通常の医療も圧迫されています。

JVCは現地の医療体制を支えるため、ガザの病院に必要な医薬品や医療器具を届けるべく、7月より人道支援キャンペーンを立ち上げました。

8月13日時点で総額21万5千円のご支援をいただいておりますが、まだまだ現地では支援が必要とされています。引き続き皆さまからのあたたかいご支援をお待ちしております。ご支援はこちら

パレスチナ医療救援協会による緊急声明

20180823-pmrsstatement-01.JPGPMRSのHP画像

即時発表

ラマッラー 2018年8月11日

パレスチナ医療救援協会(PMRS)は、イスラエル軍がガザで救護員のアブドゥッラー・カターティ(Abdallah Qatati)を殺害したこと、また任務を遂行するために負傷した2人のPMRSのボランティアを攻撃の対象としたことを強く非難します。

昨日8月10日、ガザの人々が2018年3月下旬から行っている「帰還の大行進」開始から20週目の行進が行われました、この日はイスラエル兵により3人が殺害され、307人以上が負傷しました。そのうち70人は実弾により負傷しており、またそのうち28人が子どもでした。

アブドゥッラー・カターティ(Abdullah Qatati)は、ラファの近くで負傷者への応急手当中に頭を撃たれました。加えて、PMRSの救護員3人を含む8人の救護員が負傷しました。マハムード・アブドゥラティー(Mahmoud Abdulati)(34歳)は爆発弾丸(蝶弾丸)と思われるもので左脚を負傷しました。広範な骨と動脈への損傷を引き起こした爆発弾丸(蝶弾丸)のダメージにより、彼は脚を失う可能性があります。 アハマド・ワーフィー(Ahmad Waafi)(26)は催涙弾の円筒缶が直撃したことにより骨折、アブドゥルアジーズ・ナッジャール(Abdelaziz Najjar)(27歳)は榴散弾により手を負傷しました。

アブドゥッラー・カターティ(Abdullah Qatati)は、「帰還の大行進」が開始されてからイスラエルによりガザで殺害された3人目の救護員です。PMRSだけでも、同期間に37人の救護員が負傷しています。

医療従事者を襲撃することはジュネーヴ第4条約で戦争犯罪とみなされています。PMRSはパレスチナの市民社会とともに、非武装の市民・医療スタッフへの攻撃禁止を含む国際法の違反を繰り返すイスラエルに、果たすべき説明責任を取らせるよう、国際社会に対し求めています。

以下、PMRSによる発表原文

FOR IMMEDIATE RELEASE

Ramallah, 11 August 2018

The Palestinian Medical Relief Society (PMRS) strongly condemns the killing by Israeli forces of paramedic Abdallah Qatati yesterday in Gaza and the targeting of another 2 PMRS volunteer first responders who sustained injuries in the course of performing their duties.

Yesterday, as the people of Gaza rallied for the 20th March of Return since late March 2018, Israeli soldiers killed 3 people and injured 307 more. Out of the 307 injured protesters, 70 sustained wounds caused by live ammunition and 28 were children.

Among the dead, Abdallah Qatati was shot in the head as he was providing first aid to the wounded near Rafah. Additionally, another 8 paramedics were injured, including 3 PMRS medics. Mahmoud Abdulati, 34, was hit in the left leg by what seems to be an explosive bullet that caused extensive bone and artery damage that might cost him his leg. Ahmad Waafi, 26, and Abdelaziz Najjar, 27, suffered from a fractured leg due to a direct hit by a teargas canister and from a hand injury due to shrapnel, respectively.

Abdallah Qatati is the third paramedic to be killed by Israel in Gaza since the beginning of the Great March of Return. In PMRS alone, another 37 medics have been injured during the same timeframe.

Shooting medical emblems is a war crime under the 4th Geneva Convention. PMRS joins Palestinian civil society in demanding that the international community hold Israel accountable for its repeated violations of international law, including the prohibitions against the targeting of unarmed civilians and medical personnel.

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