【国際的な人道・人権団体の合同声明文】「イスラエルにもパレスチナの武装勢力にも武器を供与するな」に署名しました。

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イスラエルによるガザへの攻撃に対し、2024年1月26日に国際司法裁判所(ICJ)がガザでのジェノサイド(集団虐殺)を防ぐためのあらゆる対策を講じるよう命じたが、イスラエルはその暫定措置に従うどころか、避難民が集まるガザ南部ラファへの集中的な攻撃を進めています。

このような状況に対し、武力紛争から市民を守るために、世界の市民社会の個人や組織と協力して活動している市民団体クライシス・アクションは、ガザ攻撃の背景にあるイスラエルやガザの武装勢力に対する外部からの武器供与に着目し、譲渡された武器が国際人道法や国際人権法に対する重大な違法行為として使用される危険があることを懸念し、イスラエルおよびガザの武装勢力への武器、武器を製造するために必要な部品、弾薬の供与をただちに停止することを求める声明を発表しました。

そして、JVCもその主旨に賛同し、2024年1月30日に署名を行いました。

声明文内容

声明文の内容は以下のとおりです(原文をJVCが翻訳)

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#StopSendingArms ーすべての国連加盟国に対し、ガザの危機を煽ることを止め、さらなる人道的大惨事と市民の犠牲を回避するよう呼びかけるー

  

私たち、以下に署名する団体は、すべての国に対し、イスラエルおよびパレスチナ武装勢力への武器、部品、弾薬の移転を直ちに停止するよう求めます。これらは、国際人道法または人権法に対する重大な違反行為に使用される危険があります。

イスラエルによる砲撃と包囲は、市民が生き延びるために必要な基本的権利を奪い、ガザを居住不可能な状態にしています。今日、ガザの市民はかつてない深刻さと規模の人道危機に直面しています。

さらに、パレスチナの武装勢力主導の攻撃により、約1,200人が死亡し、子どもを含む数百人のイスラエル人や外国人の人質が拘束され、ガザ内では130人以上の人質が拘束され続けています。

ガザの武装勢力は、イスラエルの人口が集中している地区に向けて無差別にロケット弾を発射し続け、子どもたちの学校を妨害し、市民を避難させ、生命と生活を脅かしています。

人質の拘束と無差別攻撃は国際人道法違反であり、直ちにやめさせなければいけません。

人道支援機関、人権団体、国連当局者、そして153を超える国連加盟国が、即時停戦を求めています。しかし、イスラエルはガザの人口密集地で爆発性の武器や弾薬を使用し続けており、ガザの人々に多大な人道的影響を及ぼしています。

国連事務総長の最近の発言によれば、世界の指導者たちはイスラエル政府に対し、民間人の犠牲を減らすよう求めていますが、イスラエルによるガザでの軍事作戦は、前例のないレベルで人々の命を奪い続けています。

国連加盟国には、民間人をよりよく保護し、国際人道法を遵守するために、あらゆる手段を駆使する法的責任があります。

ガザに残された生命線である国際的な資金による人道支援の活動は、援助隊の銃撃、度重なる通信網の遮断、道路の損傷、必要物資の制限、商業物資のほぼ全面的な禁止、ガザに支援を送るための官僚的な手続きなどを含む、戦闘の激化によって麻痺しています。

イスラエルの軍事活動は、ガザの家屋、学校、病院、水道などのインフラ、避難所、難民キャンプのかなりの部分を破壊してきました。こうした無差別な爆撃と、日常的に引き起こされている明らかに不均衡な民間人への被害は容認できません。国連人権高等弁務官は、ガザで残虐な犯罪が行われる危険性の高まりについて警告し、すべての国に対し、そのような犯罪の拡大を防ぐよう求めました。この呼びかけ以来、ガザの人道危機はさらに悪化の一途をたどっています:

  • ガザの保健省によれば、4ヶ月足らずの間に25,000人以上のパレスチナ人が亡くなり、そのうち少なくとも10,000人は子どもです。さらに数千人が瓦礫の下に埋もれ、死亡したと推定されています。
  • 62,000人以上のパレスチナ人が負傷し、その多くは人生を変えるような恒久的障がいを負っています。その中には、上肢または下肢の1つ以上を失った子どもたち1,000人が含まれます。
  • 国連によると、子どもを含むとされる不特定多数のパレスチナ市民が不法に拘束されており、釈放されなければなりません。
  • パレスチナ人は、イスラエル政府が退避を命じた地域で、ほぼ毎日殺され続けています。2024年の第1週目には、イスラエル軍が "人道的地帯 "と定めた地域の近隣で、イスラエル軍の空爆により14人(大半が子ども)が死亡しました。 
  • ガザの人口の85%以上、約190万人が強制的に避難させられています。その多くは、イスラエルが出した南への避難命令に従い、現在は人間的な生活を維持できないような小さな土地に押し込められ、病気が蔓延する温床となっています。
  • ガザでは、50万人以上のパレスチナ人が飢餓に直面しており、人口の90%以上が深刻な食料不安に直面しています。これは食料不安について、根拠に基づく評価を行う人道支援の技術機関が記録した中で、最も高い割合です。
  • ガザの家屋の70%以上、学校の大部分、水や衛生関連のインフラが破壊または損傷し、住民は清潔な水にほとんどアクセスできません。
  • 完全に機能している医療施設はひとつもなく、部分的に機能している医療施設も、外傷患者や医療品・医師の不足でパンク状態です。これまでに300人以上の医療従事者が死亡しています。
  • ガザでは少なくとも167人*の支援従事者が殺害されており、これは今世紀のどの紛争よりも多い数値です。

今日のガザは、子ども、ジャーナリスト、支援従事者にとって最も危険な場所となっています。病院や学校が戦場になってはなりません。

このような状況が、ガザに絶望的な状況を生み出 し、主な支援機関の従事者たちは、ガザで意味のある人道的対応を行えるような条件はもはやないと断言しています。包囲、砲撃、戦闘が終わらない限り、この状況は変わらないでしょう。

国連は最近、これまでの1月の人道的アクセスの状況を「著しい悪化」と表現しました。イスラエル軍は、人々が最も飢餓の危険にさらされているワディ・ガザ北部の地域への支援物資の輸送を繰り返し拒否しています。

ここ数週間、イスラエルの高官たちは、パレスチナ市民をガザから強制追放するよう呼びかけ始めています。

帰還の保証を欠いたまま、ガザ内での強制移動と国境を越えた住民の一部の強制追放は、国際法に対する重大な違反であり、残虐犯罪に相当します。

我々は即時停戦を要求し、すべての国に対し、国際人道法および人権法の違反行為に使用される可能性のある武器の移転を停止するよう求めます。

国連安全保障理事会は、イスラエル政府およびパレスチナ武装勢力への武器の移転を停止し、国際犯罪の遂行に使用される危険性のある武器の供給を阻止する措置を、直ちに採択することによって、世界の平和と安全を維持する責任を果たさなければなりません。

すべての国家は、残虐犯罪を防止し、民間人を保護する規範の遵守を促進する義務を負っています。国際社会は、このような約束を果たすべき時をとうに過ぎています。

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声明文の原文(英語)

署名サイト

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