REPORT

パレスチナ ガザ

【ガザ】現金給付支援を受け取った人びとの声③

こんにちは。広報担当の大村です。

3月末から現地の人びとの手に渡り始めたJVCの現金(モバイルマネー)給付支援。これまでに分けて、支援を受け取った人びとの声をお届けしてきました。

今日はその3回目の報告です。

今回の現金(モバイルマネー)給付支援の対象は、これまで私たちと共にガザで母子保健の活動をおこなってきたCHAの女性たち(Community Health Activator=地域保健ボランティア)ですが、彼女たちは支援を受け取る一方で、避難先で女性のための健康ワークショップを開催したり、「CHAとしての活動を早く再開したい」という希望を持っていたり、このような状況でも積極的に、自分たちの経験を生かして周囲のケアを続けようとしています。

ぜひ最後までお読みください。

ガザ緊急支援進捗報告

1992年からパレスチナ、2002年からガザで支援活動を続けてきた私たちは、現在、3つの緊急支援活動を試みています。

その内の1つが、ガザで長年活動をともにしてきた現地NGO・アルデルインサーン(AEI)と共に実施している現金(モバイルマネー)給付支援です。

今回も、ガザ現地から届いた声を皆様にお届けします。

支援対象者:Sさんから届いた声

病気の母に鎮痛剤と人工肛門バッグを

私は2023年から、JVCのプロジェクトに参加し、CHA(地域保健ボランティア)として活動をしてきました。戦争が始まる前、家族は野菜売りをしていて、私はパートタイムの契約プロジェクトや、いくつかの団体でのボランティアをしていました。

今、家族は元の職を失い、また、病気の母はこの状況で病状が悪化しています。

JVCから現金支援を受けられると聞いたとき、まず考えたのは、必要な食料品と母のための鎮痛剤を買うことでした。

そして実際にはその他に、油や塩、豆、スパイス、糖蜜、母の人工肛門バッグなどを買うことができました。

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早くCHA(地域保健ボランティア)としての活動を再開したい

今回の支援にとても感謝しています。おかげで生活必需品を買うことができました。

今は早く現場に復帰し、母親や子どもたち、高齢者を含めたすべての人たちへ、生活習慣を改善しより健康的に暮らすためのサポートを、CHA(地域保健ボランティア)として提供する日々が戻ってくることを願っています。

支援対象者:Rさんから届いた声

1998年生まれ。これまで多くの戦争を目にしてきましたが、今が一番辛いです。

私は1998年生まれのガザ出身のパレスチナ難民です。人生が始まった時から多くの戦争を目の当たりにしてきましたが、今回の戦争は多くの大切な人たちを失った、これまででもっとも辛い戦争です。

私は最愛の母と、私の希望であった妹、そして兄の小さな娘(5歳)を失いました。

泣く子どもを見て自分が泣いてしまうことも

夫は農業をしていましたが、今は仕事もなく、何もかもが高くて、3歳にならない息子は時々、我慢できずに泣きだします。生活はとても苦しく、子どもたちのために簡単なものも買ってあげられず、私自身が泣いてしまうこともあります。

娘と息子の健康状態が何よりも心配です

私の息子は元々貧血で苦しんでおり、今回の戦争前までは、UNRWAの診療所で息子の状態を見てもらっていました。今はどうやってチェックしたらいいのか分からない状態で、本当に息子が心配でなりません。生後10ヶ月の娘は母乳で育てています。

子どもに何か治療が必要な場合、交通手段がありません。何かあれば息子と娘を抱っこして、キャンプや街まで、彼らを連れて一緒に歩かなければならず、その上、必要な治療ができないこともあります。

おむつや子どもたちのミルク、毛布などを買いました

JVCからの支援金を受け取った後、おむつや子どもたちのミルク、毛布、肉、基本的な生活必需品を買うことができました。また、子どもがラマダン用のランタンが欲しいと言ったので、それも。

そのほか、イスラエル占領軍が家の窓をすべて破壊したので、窓を覆うためのビニールを買いました。

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支援対象者:Aさんから届いた声

教室に滞在しています

今、ヌセイラートにいます。はじめはハンユニス、そのあとデル・アル・バラフ、そしてまたヌセイラートに出てデル・アル・バラフに戻り、最終的にヌセイラートにいるといった具合に、ずっと避難が続いています。

自宅が破壊されたため学校に避難し、現在は10家族とともに教室に滞在しています。

避難先で女性のための健康ワークショップを開催しています

私は持ち物をすべて失いましたが、このような困難の中、避難先で女性のための健康ワークショップを開催し、CHA(地域保健ボランティア)としての経験をシェアしています。

ワークショップでは、避難所で直面する衛生状態の悪さや病気の蔓延などの問題を取り上げると同時に、子どもたちを少しでも喜ばせるために、子ども向けの活動にも情熱を注いでいます。

どんな言葉やフレーズでお礼を言っても足りません

JVCの現金支給を受けとりました。子どもたちに笑顔を与えてくれたこのサポートには、どんな言葉やフレーズでお礼を言っても足りません。

支援金を受け取ってすぐに、私は市場に行き、物価の高騰により、 肉、果物、衣服、毛布、ガスボンベの詰め替えを買う余裕はありませんでしたが、野菜、缶詰、豆類、水、香辛料、掃除用具を買うことができました。

今回の支援に協力してくれたすべての人々に御礼を言いたいです。本当にありがとうございました。

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緊急支援を続けます

JVCは引き続き、停戦への働きかけとともに、緊急支援を続けます。

冒頭でも少し触れたように、今回の支援対象である、私たちと共に活動をしてきたCHA(地域保健ボランティア)の女性たちからは、「早く活動を再開したい」「避難先でワークショップを開いている」との声が聞かれています。

そのため今は、現金給付支援の拡大と合わせて、現地NGO・アルデルインサーン(AEI)とCHA(地域保健ボランティア)の女性たちと共にできる母子保健の活動の可能性を模索し始めました。

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(JVCは10/7以前から、ガザで母子保健の活動を続けてきました)

緊急募金にご協力ください

ガザの状況は流動的で、予断を許さない状況が続いていますが、私たちは新たに、現地での母子保健(栄養)の活動を開始する予定です。

活動は皆様のご寄付に支えられています。

引き続き、ガザ緊急支援にご協力をお願いいたします。

*ご寄付はゆうちょ銀行へのお振込みでも受け付けております。   

 口座番号: 00190-9-27495
 加入者名: JVC東京事務所
 ※通信欄に「パレスチナ・ガザ緊急支援」とご記入ください。
 (手数料のご負担をお願いしております。)

*緊急支援以降も継続してパレスチナ事業を応援いただける方は、ぜひマンスリー募金をご検討ください。

Tポイントのご寄付はこちらから
*古本・不要品を通じてのご寄付はこちらから

支援活動に関する問い合わせ先

特定非営利活動法人日本国際ボランティアセンター(JVC)
〒110-8605 東京都台東区上野5-22-1 東鈴ビル4F
電話:03‐3834-2388  FAX:03-3835-0519
メール:info@ngo-jvc.net (担当:小林)

ご寄付の10%は管理費に充てさせていただきます。

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