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現地で高まる緊張感に関して:現地NGOからの声

パレスチナ事業担当 並木 麻衣
2015年10月14日 更新

こんにちは、JVCパレスチナ事業担当の並木です。

ここ3週間ほど、東エルサレムや西岸地区において衝突事件が多発し、暴力の応酬が続いています。この状況に対し、私たちが東エルサレムでの活動を共に続けてきた現地のNGO「パレスチナ医療救援協会(PMRS)」が、声明文を送ってくれました。拙訳ですが、今回は10月8日付で届いたその声明の内容をご紹介したいと思います。

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現在、西岸地区および東エルサレムでは緊張感が高まっていますが、その中では一般市民が死亡し、そしてパレスチナ人に対しイスラエル軍が殺傷力の高い武器を使用しています。この状況に対し、PMRSは国際人道法の遵守を求め、またイスラエル軍が殺傷力の高い兵器を過剰に使用することを、最大限の表現をもって非難します。この 3週間、そのような武器がいくつかのケースで使用されていますが、それらはパレスチナ人の処刑としか表現できないようなものでした。PMRSは、世界中の非政府組織、そして市民社会に対しても呼びかけます。国際法に基づく責任を果たすこと、そして残酷な抑圧政策を止め子どもや若者に対する武器の使用を停止するよう、イスラエルに求めてください。

2015年7月に、西岸のドゥーマ村でイスラエル人入植者がパレスチナ人の赤ちゃんを生きたまま焼き殺し、その両親をも殺した事件が起こりました。その時から西岸と東エルサレムにおける治安は悪化し続け、ここ数日の間に起こった一般市民の死亡という暴力的事件へとつながっています。

PMRSは、人種に限らず、いかなる市民への攻撃をも全面的に否定します。特に、法にのっとらずに超法規的に行われる、イスラエル軍による殺人行為を非難します。
たった3週間で7人のパレスチナ人が死亡していますが、うち1人はイスラエル人入植者に、6人はイスラエル軍に殺されています。この7人はすべて21歳以下であり、どの事件についても独立調査は行われていません。これらのうち3つのケースでは正当性に関する激しい議論があったにもかかわらず、です。実際に、イスラエル政府はベツレヘム付近で13歳の男の子を「誤って」殺したことを認めましたが、説明責任を求める抗議や要求はないに等しい状況であり、このこと自体が衝撃的でもあります。さらにいえば、先の事件のうち最低でも3件において、犠牲者がいかなる暴力的態度もとっていなかったことを、写真やビデオが証明しています。もう一度いいますが、殺人とも思われるこの状況にもかかわらず、信頼に足る調査が行われないことは普通ありえません。

加えて、この4日間の衝突の間だけでも800人とも推定されるパレスチナ人が負傷しています。そのうち最低51人は実弾で撃たれており、232人がゴム膜で包まれた金属弾で傷ついています。489人もが催涙ガス弾に巻き込まれました。
イスラエル軍は医療関係の車両や医療関係者も標的にしていますが、これは明らかにジュネーブ第4条約に違反しています。非武装の市民や医療関係者に対する攻撃は全くもって受け入れがたいものであり、すぐに止めるべきです。

ここ数日の暴力は、何もないところから生まれたものではありません。イスラエルによる長年の占領と抑圧とそれに伴う人権侵害がもたらした、避けられない結果です。
入植、家屋破壊、家族丸ごとの強制立ち退き、入植者の無罪放免と武装、市民に対する無差別な発砲と爆撃などのすべてが、国際社会が何もせずに見ているだけの中でこの数十年にわたって続いてきました。そしてそれらは、消滅寸前のまま続けられてきた和平プロセスや、イスラエルによる違反によって意味も目的もなくしてしまった空虚なオスロ合意の影に存在し続けてきました。ここ数十年、EUは納税者から集めた何百万ユーロというお金を、イスラエルが何の咎めもなく破壊したパレスチナ人の家屋、給水設備、そして人々の生活そのものを立て直すことに使っています。こういうことは、今こそ止めるべきです。

PMRSは国際社会に対し、イスラエルに対する経済的・政治的な制裁を検討するか、そうでなければ国際人権法と国際人道法の深刻な違反を即刻止めるようイスラエルに要求することを求めます。
PMRSは他の国内保健団体と国際保健団体と同様に、東エルサレムと西岸地区で緊急対応プランを発動しました。救急救命チーム、救急車、移動診療車が現場に展開し、上がってくるニーズにいつでも対応できるよう備えています。

緊張状態のレベルが高く、そして状況の打開策が出されていない現状を考えると、資金や医療物資が慢性的に不足している私たちが、緊急事態の間これらの対応を維持できるかどうか懸念が残ります。私たちPMRSは、全ての国際ドナーに対し、この緊急事態への対応のための資金・医療物資の提供を求めます。

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