
カンボジア事業担当: 鈴木まり
・
小規模農家の生計の向上と生活の安定をめざして
〜生態系に配慮した農業による食料の確保と生計の改善/技術学校〜
カンボジアでは、1999年に最後のクメール・ルージュ幹部が投降し、30年に渡る内戦が終わりました。国民の約7割は農業に従事し、農民の多くは自給を中心とした小規模な家族経営農家です。けれども、農業の生産性は低く、生活は不安定な状況です。都市部は急速に経済成長していますが、農業がGDPに占める割合は3割で、都市と農村の貧富の格差が拡大しています。今も国民の3人に1人が貧困線(1日1人当り2100カロリーの食料、衣料と住宅など必要最低限の基準)以下の生活をしており、その9割は農村に住んでいます。また栄養失調や病気などにより、7人に1人の子どもが5歳になる前に命を落としています。現金収入を求めて都市部や国外へ出稼ぎに行く農民も増えていますが、彼らの多くは文字の読み書きなど基礎的な教育を受けておらず(小学6年卒業率48%・成人識字率は68%)、低賃金で過酷な労働を強いられています。そのために健康を害し、さらに困窮する例も後を絶ちません。出稼ぎに行き、買春・売春などによってHIV/AIDSに感染する問題も起きています。治療費や食料不足のため借金をし、農地を失い、都市のスラムに流入する農民も増えていますが、そのスラムが立ち退きに遭い、生活手段を失う人もいます。
こうした問題の解決の一助として、JVCは小規模農家への支援を中心とした活動を行っています。
|