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日本国内の有機農業運動の実践を学ぶ

タイ事業担当 下田 寛典
2019年3月28日 更新

2016年、2017年とこれまで「日本国内の有機農業運動の実践を学ぶ」というテーマで交流プログラムを開催してきた。それに続く第三弾を2018年10月28日から11月10日まで行った。

企画を検討するにあたって

2年間積み重ねてきた中で、タイ国内、特に地方都市での生産者と消費者とが手を結び合い地域づくりを進めていく方向性が交流に参加するタイの仲間たちの間でも共有され、ある程度、固まってきた。日本側ではそうしたタイの思いを受けて、今回のプログラムを検討するわけだが、今回は先の2回のようにポンポンと企画が固まらなかった。それは、同様の方向性もつ地域づくりの先駆的な取り組みが日本で果たしてあるだろうか、という壁にぶつかったからだ。これまでの関係者に話を伺う中でも、「日本もそうした取り組みの今まさに途上にあって成功事例はなかなか見つからないね」という声が多かった。

それ故に訪問先を決めるのも難航して、ただ最後のところでは、「今、日本も途上であるなら、様々な関係者に会う中でその試行錯誤の軌跡を当事者の声から知っていただき、タイではどうするのかを考えてもらえればいい」と半ば割り切って決めた。

訪問先と今回の参加者

訪問先のメインは3つ。日本の有機農業のパイオニア・金子美登氏が活動する埼玉県小川町。「有機の里」と呼ばれる所以は?そして小川町で活動する農業者以外の様々なアクターに出会い、彼らの実践から生産者と消費者をつなぐもう一つのアクターの役割を考えたいと思った。2箇所目は生活クラブ生協と取引のある生産者組合だ。ここは昨年もお世話になった栃木県開拓農業協同組合を訪問した。3箇所目は若手農家がグループで経営する千葉県東金市の「あいよ農場」だ。10年近くグループで営農してきた変遷からグループ活動や販売・流通のノウハウを学びたいと思った。

タイの参加者7人(一番右はJVCタイの現地コーディネーター・通訳の森本さん)タイの参加者7人(一番右はJVCタイの現地コーディネーター・通訳の森本さん)

タイからの参加者は7名。JVCタイとも長いこと関わってきたオルタナティブ農業ネットワークに所属する各地域の活動家、農業者が集まったほか、これまで繋がりのうすかった南タイ・ソンクラー県で地域活動する2人の女性も参加した。

大野和興氏による「日本の農業」

この交流企画で欠かせないのは農業ジャーナリストの大野和興さんによる講義の時間だ。初回からずっと続けて講義を引き受けてくださった。大野さんも毎回タイの活動家の人たちとの交流を楽しみにしてくださっていて、講義という側面ももちろんあるが、互いの歴史と経験に基づく意見交換が行われ刺激的な時間が流れる。

農業ジャーナリスト・大野和興さん農業ジャーナリスト・大野和興さん

今回は日本の農業の近未来がテーマになった。「野菜工場」や「人工知能」など、人の手を介在しない農業が取り上げられたほか、日本の農家に技能実習制度でやってきた外国人にまで話題はおよんだ。
大野さんの話を聞いた参加者の一人、ウボン・ヨーワーさんは、このように学びを総括してくれた。

ウボン・ヨーワーさん(オルタナティブ農業ネットワーク東北部リーダー)ウボン・ヨーワーさん(オルタナティブ農業ネットワーク東北部リーダー)

「(大野さんの講義は)これまでの日本の農業のまとめと現状のアップデートもあり、非常に考えさせられた。タイも日本も、緑の革命の影響は同じであり、両国の農業は、企業の進出やAIの普及など同じ方向に向かっている。大きな流れでいえば小農民が淘汰される方向にあると言っていいのだろう。他方で産業としてだけでなく農の多面的機能を考えたとき、農の担い手はいつの時代だって小農民が主人公であるはずだ。だから今こそ小農民(生産者)グループの団結が今こそ必要だ。国を超えた農民ネットワークを築いていかないといけない。そういう時代になった。」

次回は、各訪問地での交流の様子をお伝えします。

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