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2012年8月23日

けっこう高額、村の交通費事情

南アフリカHIV/エイズプロジェクトマネージャー 冨田 沓子
2012年9月11日 更新

先日実施した、研修の事前説明会。このように研修や会議の参加者には、多くの場合、JVCからの交通費を支給しています。

同じ地域内の村から村への移動は、それなりに大変。乗り合いタクシーで来るのですが、村によっては、3回乗り継がなくてはいけないく、片道20kmほどの距離を移動するのに、25ZAR(約250円)。往復で500円近くかかってしまうところもあります。

交通費の受け取りのために、並ぶボランティアたち交通費の受け取りのために、並ぶボランティアたち

実は、今年度に入って以来、政府から支給されるはずのボランティアへの手当(1300ZAR(約1万3千円)/月)が、まだ一度も支給されていません。昨年、リンポポ州で発覚した保健局の不正の影響や、手続きの遅れが原因です。それもあってか、ボランティアの中には交通費を出す現金を持ち合わせていない人もいて、10km近い道のりを歩く人もいます。交通費を稼ぐために、道でフルーツを売ってから会場に向かう人、お金を借りる人。また、交通費がないことを理由に参加できなかった人もいて、JVCとしては交通費を前払いすることは難しく、ジレンマを抱えています。

ラッキーなときは、トラックの荷台にただ乗りラッキーなときは、トラックの荷台にただ乗り

研修説明会の帰り道、車のバックシートが空いていたので、一番遠い村のボランティアを途中まで乗せていくと、「ホントのことを言うとね、今日はここから歩いて帰ろうと思うの。少なくとも交通費の一部で、今日は子どもたちの晩のおかずにいつもよりいいものを買うことができるから」、と。

いつも献身的に笑顔で、HIV陽性者やさまざまな難病をかかる患者たちをサポートしている、ボランティアたち。でも、家庭に戻れば、必死にその日を生き抜こうとしているコミュニティの一員であり、母親なのです。

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