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ガザ緊急支援

パレスチナ事業担当/看護師 藤屋リカ
2006年6月23日 更新

ガザ緊急支援報告:ハンユニスセンターでの様子

ガザ地区の経済状況ですが、更に悪化しています。
ガザの夏の風物詩、「ロバ車のスイカ売り」が父親たちから追い返されているそうです。10キロぐらいある巨大なスイカは1個10シェケル(約260円)ぐらいの安価で夏のおやつですが、それさえ買えなくて子どもたちがかわいそうだからとのことです。

ガザ地区での緊急支援では、ガザ市の「人間の大地」のセンターに加え、6月から南部のハンユニスの「人間の大地」のセンターでの支援を開始しました。

ハンユニスセンターは、イスラエル入植地に面していました。建物がイスラエル軍の攻撃を受けたこともありました。昨年の夏、イスラエル軍及びイスラエル人入植者が撤退し、その後は銃声が聞こえることもなくなりました。しかし、センターの看護婦さんによると、経済ということでは、今までに経験したことがない最悪の状態とのことです。

奥の小高くなっている丘の部分の向こう側は、昨年夏まではイスラエル人入植地で監視塔もあった。奥の小高くなっている丘の部分の向こう側は、昨年夏まではイスラエル人入植地で監視塔もあった。

緊急支援では、栄養失調児に2食の栄養食を提供、同時に栄養を専門とする看護師が母親への栄養教育をしています。栄養食は離乳食を食べられる6ヶ月以上の子どもが対象です。センターに来るための交通費さえ払えないので交通費の補助もします。1日に45人前後の栄養失調児がこの栄養食のためにセンターに連れて来られます。

センターで食事を与える母親たちセンターで食事を与える母親たち

6月19日は、46人でした。家に十分な食べ物はなく、ほとんどの子どもは朝食を取っていません。栄養食を準備中、おいしそうなにおいが漂ってくると、ヨチヨチお歩きの子どもがキッチンに入ってきたり、おなかをすかせた子どもが泣き出したりしていました。看護師さんは、「気の毒に、子どもたちが待っているから」と言って、お鍋をかけているガスの火を強くしました。

栄養食を準備する看護師さん栄養食を準備する看護師さん
1歳以上の子ども用。この日の材料は、肉、ジャガイモ、にんじん、インゲン豆、たまねぎ、サラダ油1歳以上の子ども用。この日の材料は、肉、ジャガイモ、にんじん、インゲン豆、たまねぎ、サラダ油

出来上がった栄養食を子どもたちは大喜びで食べていました。

センターの代表のハナンさんは、「元々悪い経済状況に今回の経済制裁は追い討ちをかけました。季節のジャガイモ、トマト、きゅうり、それにパンとお茶ぐらいしかない家庭が多いのです。4月は全体で延1997人の子どもが連れてこられましたが5月は2177人に増えました。特に中等度・重度の栄養失調児が増えているのが心配です」と語りました。


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