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生活不活発病を予防する ~釣りを楽しむ環境づくりを~

震災支援担当 石原 靖士
2012年5月14日 更新

JVCでは仮設住宅における生活不活発病予防(※)のための活動を行っています。仮設住宅で暮らす住民は、震災で生活環境が変化したことにより、体を動かしたり、社会参加する機会が減っています。今後、仮設住宅での生活が長期化するにつれ、高齢者住民を中心に生活不活発病の発症リスクが高まることが予想されます。

私たちはその予防策として、住民が単に体操をしたり体を動かす機会を設けるだけではなく、趣味や生きがいを楽しむことを通して、生活の中で活発な活動や外部との交流を増やすことを目指しています。

5月6日(日)、第1回釣りサークルを実施

鹿折地区にある鹿折中学校仮設住宅には元々釣りを趣味や生きがいとしてきた住民がいます。彼らの多くは津波で釣竿や釣り道具を流され、震災後は釣りを楽しむ機会を失いました。そこで公益財団法人日本釣振興会に釣り具のご提供をいただき、釣りサークルの活動を行うことにしました。住民の人たちが元々生きがいとしていた釣りを楽しむ環境づくりをすることで、住民が活発な生活を送り、交流し、社会参加の機会を増やすことがねらいです。

朝8時、鹿折中学校仮設住宅の集会所に参加者13名が集まりました。参加者の方々にとっては久々の釣りです。前日から気持ちが高ぶり津波を免れた釣竿を熱心に磨く方、釣り談議に夢中になる方々の姿もありました。ところが釣り当日は雨こそ降ってはいませんでしたが、時化(しけ)というあいにくのコンディションでした。延期をしようかと思いましたが、「釣り場を見ないと気持ちが収まらない。」という参加者の皆さんの声に押され、現地まで行って実施するか否か判断することにしました。JVCの他、参加者の方にも車を出していただき、釣り場である唐桑半島の半造(はんぞう)まで乗り合わせて行きました。

釣り場に着き、釣竿とリールを手渡すと、海の男の血が騒ぎ出したのか、皆さん早速釣りポイントの岩場まで駆け下りて行きました。参加者の多くは海で育った方や元船乗りの漁師さんたち。「これくらいの時化(しけ)なら大丈夫だな。」と釣りの支度に取り掛かりました。慣れた手つきでおもりや針を結び、釣りが始まりました。初めは談笑しながら楽しんでいましたが徐々に釣りに夢中になっていきました。

慣れた手つきで針やオモリを取り付ける参加者慣れた手つきで針やオモリを取り付ける参加者

 当たりを待つ参加者たち

釣りに夢中の皆さん釣りに夢中の皆さん

 参加者同士で釣り談議

今回の釣りサークルに参加したのは高齢の方々やそのお孫さん、若い方の参加もありました。仮設住宅ではお互い話をしたことがない参加者もいたようですが、釣りの話題で盛り上がり釣りを通した交流が生まれたようです。

今回の収穫はアイナメ2匹。海のコンディションが良くなかったので、午前中で切り上げ、皆さん持参したお弁当で一緒に昼食をとりました。参加者の皆さんは「今回は予行練習だ。次は本番だ。」と次回の釣りに向けて意気込んでいました。

アイナメGet!アイナメGet!

 参加者の皆さんと

今回の第1回釣りサークルは、釣りの時期にはまだ早かったようですが、皆さん久しぶりの釣りに熱中し、釣りを通じた交流を楽しんでいたようです。JVCは今後、釣りサークルだけでなく、他の趣味のサークル活動を模索していきます。生活不活発病の予防として、仮設住宅で暮らす住民が生きがいを持って活発に暮らせるような環境づくりを行っていきたいと思います。

 

※生活不活発病とは:活動の量的低下や家庭内・地域社会での役割の低下といった社会参加の機会が減ることにより発症し、筋力の低下や心肺機能の低下、うつ傾向など全身の心身機能が低下します。身体機能だけでなく、心や頭の働きも低下します。


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