気仙沼支援活動レポート
今回の震災によって、多くの人々が暮らしを営む住居を失いました。被災した人々が生活を再建していく上で欠かせないことは、その住まいを取り戻すことです。現在、気仙沼市では、地区単位で住居再建のための「防災集団移転促進事業」(※)が進められています。
2月から始まった開墾作業も終盤戦。3月下旬、雪が残る中、刈込んだ笹の根っこを取り除く作業を始めました。まず重機で土を掘り起こし、手作業で根っこを取り除いていきます。(重機は土地の保有者の方が手配してくださり、操縦方法もしっかり手ほどき頂きました。)手間のかかる作業でしたが根っこを除かないとトラクターで耕作できません。仮設住宅の住民の方々を誘い出し、作業に加わってもらい何とかネギ苗とじゃがいもを植える場所を確保しました。
在宅被災者とは
東日本大震災が発生して以来、様々な取材や支援の対象となってきたのは、緊急避難所や比較的規模の大きい仮設住宅であった。だが、ここで忘れてはならないのが、被災在宅生活者も多く存在しているという事実だ。家屋の大規模な損壊こそ免れたものの、同様に日常生活の困難さを強いられている人々である。一見、恵まれた環境にあると思われがちな彼らも、様々な支援が仮設住宅(発災当初は避難所)等に集中している傍らで、明日を見すえて日々闘っているのだ。
2012年度、JVC気仙沼では畑づくりを計画しています。この畑づくりは四ヶ浜にある浦島小学校周辺で行います。浦島小学校では震災の影響で児童数が減少し、地域の住民も離散してしまいました。この畑づくりを通して児童、教員をはじめ、地域の方々が浦島小学校周辺に集うことで浦島小学校、そして地域の活性化につながればと思っています。そのため畑づくりには生徒や先生、学校関係者の他、浦島小学校・仮設住宅の住民や地域住民にも参加してもらい、収穫祭は浦島小学校で行うことを計画しています。
JVCが活動している鹿折(ししおり)地区は、津波と火災によって大きな被害を受けました。特に商店が集まる地域は壊滅的な被害を受けたため、鹿折地区に住む方々の多くが、震災以降、不便な生活を余儀なくされてきました。車などの交通手段を持たない高齢者の方々は、依然として買い物の困難を抱えています。
「鹿折に買い物ができて、みんなが集まれる場所を-」。こうした思いのもとに地元商店主の方々が集まり、鹿折地区に初めて仮設商店街が生まれました。「気仙沼・鹿折復幸(ふっこう)マルシェ」(http://www.shishiori-marche.jp/)と名付けられたその仮設商店街は、3月10日に待望のグランドオープンを迎えました。さらに震災から一年となる3月11日、この「復幸マルシェ」が主催する追悼セレモニーが行われました。商店会長より依頼を受けたJVCは、両日にわたり、これらのイベントの運営に協力しました。
日本の被災地の子どもたちのために描いたメッセージ付きの絵を届けてほしいというパレスチナ・ガザ地区の学校の要望があり、これまでJVCはそれを受け渡す先や機会をうかがっていました。今回JVCの活動する鹿折地区にある浦島小学校の校長先生からの要請があり、その絵を生徒たちに渡すだけでなく、それを使って国際理解の授業を行ってほしいということで、パレスチナに駐在していた私津高が現地に行きました。
現在、JVCが活動している鹿折(ししおり)の四ヶ浜(しかはま)では、ワカメの収穫時期を迎えています。このワカメの収穫に合わせて、先日、浮きのマーキング作業(2011年11月21日)を一緒に行った小々汐(こごしお)の養殖組合長さんから、ワカメの切り分け作業の依頼を受けました。切り分け作業は、土日に関係なく毎日(悪天候の日を除く)、早朝から約2~3時間行われ、3月末頃まで続きます。
午前7時、作業場となる小々汐の漁港に向かいます。漁港にはすでに、2~3名の養殖業者さん達が作業の準備に取り掛っています。朝日に照らされた海には、たくさんの浮きが並んでおり、所々にボートが浮かんでいます。
きれいに雪かきの終わった急な坂道を登って、気仙沼市の浦島小学校を訪問しました。浦島小のみなさんに、「ともだち列車」をつくってもらうためです。
JVCは昨年3月から行ってきた「気仙沼市災害ボランティアセンター」に対する側面支援を7月末に終了し、JVC独自の復興支援を展開するべく8月に気仙沼事務所を開設した。以来、「人々に寄り添う」という基本方針のもと地域に密着した活動を継続してきた。我々の活動に対する評価は目に見える形で示すことはできず、また、我々自身もまだまだ満足のいく成果を残したという実感を得てはいない。しかしながら、我々の団体名や活動内容などが地元紙をはじめとしたメディアにたびたび登場するようになったことは、少なからずJVCが地域に浸透しつつあることを示しているのかもしれない。今号では各メディアの記事を通して、我々の活動の一端を伝えていく。
少し遅くなってしまいましたが、皆さま明けましておめでとうございます。年末年始いかがお過ごしでしたでしょうか。
私たちが活動する鹿折地区の仮設住宅に入居している方にお話を伺うと、「狭い部屋で仙台から来た孫と一緒に体を寄せ合って寝たんだよ。」と笑顔で話す方や「今年は震災の影響でワカメ養殖ができなくて、年末年始いつものような忙しさがなかった。だから初めてちゃんとしたお節料理を作った。」と話す女性の姿がありました。













