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命を育てることの難しさ

11期インターン 宮田 敬子
2009年12月21日 更新

はぁ、またか。とため息が出る。11月からカオデーン農園に戻って農作業の手伝いをしている。稲刈りが丁度終わり、これから野菜を植えるのに良い気候(少し寒くなる)になる。一週間前に植えたばかりのオクラが虫に食べられ、4分の1ほどしか残らなかった。トマトを植えても芽が出てこない、チンゲンサイの新芽は虫に食べられる、トウモロコシの芽が出てこない。毎朝、野菜を見るときはドキドキする。「今日は虫に食べられませんように……」、と。

成長中の小松菜成長中の小松菜

防虫のネットを張ったがそれほど効果はなかった。野菜作りの技術は別にして、野菜を育てるのに心がこもってないのかと反省した。野菜を植える時は「元気に育て」と声をかけるようにした。水やりのときも出来るだけ野菜に声をかけている。恥ずかしいので人に見られないように。
土に栄養を与えるため、3日に一度は牛糞を水につけて作った液肥、バナナの樹と魚の骨を発酵させて作った液肥を蒔いている。小松菜、チンゲンサイは数種類の薬草を混ぜて作った自然除草剤をまいている。「野菜自身に生きる力があれば、虫なんかに負けない」と、日本で研修を受けていたときに日本の農家の方が言っていた言葉を思い出す。

インターン生活で多くの有機農業を実践している農家を訪れたが、どの農家も野菜作りが驚くほど上手いのだ。当たり前なのだが、どうして作物を化学肥料も農薬も使わずにきれいに大きく作れるのかとうらやましく思える。さすが農家だ。
先日、初めて生まれたアヒルの子どもが一羽死んでしまった。生まれて一ヶ月も経っていなかった。黄色く、よちよちと歩く姿は本当に可愛かったのだが、ある夕方アヒル小屋に行くと、一緒に小屋で飼っていた鶏に突かれ、哀れな姿で死んでいたのだ。あの愛らしかった黄色の羽毛も無かった。アヒルの子一羽さえも思いやってあげられなかった。今度こそ良い環境で育てなければと思っている。

卵を温める鶏卵を温める鶏

「農業をやっていてうれしいときは、野菜の芽が無事に出たときなんだよ。」今まで何度植えても失敗していたサラダ菜の芽が出たとき、うれしそうにデーンさんが言っていた。

ようやく実をつけたカボチャようやく実をつけたカボチャ

カオデーン農園で作る野菜は自給用である。市場で売るわけではないので形はふぞろいだけれど、見た目が悪くても構わない。この前採れたきゅうりは形も良く皆で喜んで食べた。
命を育てるということはとても難しい。もうすぐ豚の赤ちゃんが生まれるし、アヒル、鶏も卵を産んだ。もう少し知識をつけるとともに、命を育てることと真剣に向き合いたいと思う。


第11期インターン・2年目(2009年度) の記事一覧:こちらもぜひお読みください

更新日タイトル
2009年7月28日 更新精米の一日
2009年7月28日 更新コバヤシ登場
2009年7月 7日 更新カオデーン農園、再び
2009年7月 7日 更新住み分けと成長力
2009年6月26日 更新田植えの始まり
2009年6月 2日 更新いよいよ米作り
2009年5月27日 更新生命力
2009年5月22日 更新新たなるスタート
2009年12月21日 更新命を育てることの難しさ
2009年11月26日 更新生きていることの平等さ

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