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研修生セビットの将来の夢

JVCスーダン現地代表 今井 高樹
2007年10月 2日 更新

「ぜひ遊びに来てくれ」と言われていたセビットの家を訪問しました。「すぐ近くだよ」と言うのですが、なんのなんの、整備工場からは凹凸の激しい道を歩いて30分近くかかります。たどり着いた家は、町から遠くに見える山にほど近い、見晴らしのよい一角です。

一緒に住んでいるおばさん一家と一緒に住んでいるおばさん一家と

ケニアの難民キャンプから帰還した後、セビットはここでおばさん一家と暮らしています。「両親は?」と尋ねると、「仕事の都合で両親は故郷の村を離れ、僕たち子供は親戚に預けられて村に残ったんだ。そのあと内戦が激しくなり、自分たちはケニアの難民キャンプへ逃げた。両親は内戦中もスーダン国内に残ったので、ずっと離れ離れになってしまった」とのことです。その後、父親はジュバに戻ってきたのですが、彼にはおばさんの家の方が居心地がいいようです。

おばさんは伝統的なビール(ソルガムという雑穀が原料)を作って生計を立てています。私たちが訪れた時も、大きなドラム缶でビール製造の真最中でした。さっそく挨拶をすると、「工場でセビットが勉強をさせてもらって、本当にありがとう。今は中学校に通っている親戚の子も、将来は同じ研修を受けさせたいと思っているのよ」と言うおばさん。しかし、JVCのプロジェクト終了後も研修が続けられるかどうかはまだ白紙の状態なのです。これから議論しなければいけない課題です。

建設中の家を見上げて夢を語るセビット建設中の家を見上げて夢を語るセビット

「実は、この近くに自分の家を建てているんだ。見に来ないか」とセビットが言うので、本当かどうか半信半疑で見に行きました。父親から借りた土地に「研修生手当で材料を少しずつ買い、自分で作っている」というその家は、まだ骨組みに屋根が少し乗っているだけですが、彼は誇らしげです。「今は一生懸命勉強をして、来年12月に研修が終了したらメカニックの仕事を見つけて、そして結婚するんだ」と将来のプランを語るセビット。「結婚相手はいるの?」と聞くと「もちろんさ。この家は結婚して一緒に住むために建てているんだ。」

そうか、それで彼は頑張っているんだな、と納得。日本人メカニックのセビット評は「研修に取り組む姿勢は積極的で良いが、勉強は苦手。」勉強は苦手かも知れないけれど、セビットの夢は大きい。「絶対にいいメカニックになるんだ。そして将来はジュバにでっかいビルを建てるんだ。」


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