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女性グループ研修旅行:サルフィート

2008年3月24日 更新
サルフィートはオリーブ畑がどこまでも広がる緑の美しい地域サルフィートはオリーブ畑がどこまでも広がる緑の美しい地域

気温が一気に30度まで上がり、快晴に恵まれた3月下旬、ベイト・ジブリンキャンプの女性グループの研修旅行が行われました。今年は西岸の中北部にあるサルフィートという地域に行くことになりました。平日のため、学校をお休みして(サボって?)お母さんについてきた子どもたちもいますが、中にはお母さんや、普段家事を手伝ってくれている長女を、「いつも頑張ってくれているお礼に」と連れてきた女性もいました。女性38人、子ども14人がバスに乗り込み、スタートです。

まずは、ワディ・ナールと呼ばれる急斜面で曲がりくねった谷を抜け、コンテイナーという検問所を通過します。この検問所はエルサレムID保持者は通れないので、コンテイナーを過ぎてエルサレムのすぐ東側で、シュアファット難民キャンプに住むメンバーの女性と彼女のお母さんをピックアップしました。その後もう1つの検問所も無事通過。サルフィートまでの道のりは約2時間です。

女性が集まればどこであろうと、プロジェクトの話から世間話まで話が弾みます女性が集まればどこであろうと、プロジェクトの話から世間話まで話が弾みます

サルフィートに入ると、なんと警察の車が来て、バスを誘導するといいます。まるでVIPのような歓迎ぶりに、女性たちは手を叩いて大喜びです。VIP待遇?で辿り着いたのはサルフィート市庁舎。そこで迎えてくれたのは、今日訪問する予定の女性グループの担当者や、女性たちの活動を市庁で担当している女性、そしてサルフィート市長。ベイト・ジブリンの女性たちは、彼女たちの刺繍製品を見せて、どのようにプロジェクトを運営しているのか、キャンプの生活の様子、女性たちの暮らしなどを話します。サルフィートの女性グループも同じように伝統刺繍を使った製品を作っているけれども、売り先を探すのが困難であることを説明し、ベイト・ジブリンの女性グループは売り先があることをとてもいいことであると言っていました。女性たちの製品も見て、「やはり質がいいから売れるのね」とのコメントに、女性たちもとても嬉しそうです。

刺繍製品や加工保存食を見学。「このデザインきれい」「このピクルスおいしそう!」刺繍製品や加工保存食を見学。「このデザインきれい」「このピクルスおいしそう!」

その後は、いくつかの女性センターを訪れ、刺繍製品や、オリーブ、ハーブや野菜などの加工食品の活動を視察しました。どこのセンターの女性たちも活発に活動を行っていて、ベイト・ジブリンの女性たちは、刺繍製品のデザインや加工(木材と組み合わせてトレーや箱を作るなど)について色々と話をしたりと、アイディアを色々と得たようです。高齢の人たちが利用できる施設も訪問し、そこでは女性たちの手作りのパンが振る舞われました。サルフィートはオリーブが特産の地域。見渡す限りのオリーブ畑が絶景で、古くも美しい住居が並ぶ静かな町です。その中で、たくさんの女性たちと話し、「次は私たちのグループがぜひベイト・ジブリンを訪問したいわ」とも言われ、自分たちの刺繍製品も褒められ、女性たちはご機嫌です。

この子に続いて女性たちも木に登り、レモン狩り?が始まりましたこの子に続いて女性たちも木に登り、レモン狩り?が始まりました

「この町には派手なアトラクションはないけれども、本当に自然がきれいなのよ」と案内されたのは、泉が湧いている森林です。木に登ってレモンやオレンジを採りはじめた人たちがいます。子どもたちだと思ったら、なんと女性たちまで木に登り、両手に大きなレモンを抱えています。「ハラミーエ!(泥棒!)」と女性たちはからかって大笑いしていました。普段は土の見える地面すらほとんどない難民キャンプの中で生活している彼女たちにとっては、美しい自然の中で、草木の青い匂いに包まれ、鳥のさえずりや水の音を聞きながらリラックスできるのは、とても貴重な機会です。ましてや林の中で回りは皆女性と子どもたち。女性たちはスカーフもとって膝までスカートをまくしあげ(これが女性グループの旅行の特権?)、地面に輪になって座って歌ったり踊ったりと、パレスチナの一番美しい季節を満喫したようです。

レモンの木の下で話し、歌い、踊る女性たちレモンの木の下で話し、歌い、踊る女性たち

無事全員キャンプに到着したのは夜の9時過ぎ。翌日は、地元の新聞に「ベイト・ジブリンの女性グループがサルフィートを研修で訪問」という記事が載り、キャンプはまたその話題で盛り上がったようです。この研修旅行を通して、彼女たちが普段仕事に家のことと頑張っている疲れを癒し、そして将来へ向けてのモチベーションを高め、よりパワフルに頑張って行くエネルギーとアイディアを得たことを願います。


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