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巡廻診療ベイト・イズザ村

パレスチナ現地代表 小林 和香子
2006年9月 9日 更新

今回の巡廻診療はベイト・イズザ村です。この村は完全に壁と入植地と入植者専用道路に囲い込まれた、陸の孤島になっている地域です。エルサレムの行政区内ですが、壁のイスラエル側になる東エルサレムからはアクセスができません。ラマッラー市にあるパレスチナ医療救援協会本部からも、直線距離なら10分ほどですが、途中何度も検問所を通り、周り道をしなければならず、到着するのに1時間ほどかかりました。巡廻診療専用車(救急車とほぼ同じ扱い)でこれだけの時間がかかるのです。もし、一般の人であったら、たとえ許可証があったとしても、それ以上の時間がかかります。

診療所に早変わりした幼稚園の庭で遊ぶ園児たち診療所に早変わりした幼稚園の庭で遊ぶ園児たち

ベイト・イズザ村で診療場所を提供してくれるのは、村にある幼稚園。私達は到着し次第、教室を診察室と相談室に使うことにしました。教室を借りてしまったので、園児達は庭で遊ぶことになりました。追い出してゴメンネ。この村は小さい村で人口も千人少しと少なく、患者数も40人前後と見込んで、薬剤などを積んで来ましたが、始めて見たら、次から次から患者さんは絶えることなく、やってきます。

患者に薬を渡す保健指導員患者に薬を渡す保健指導員

やってくる人の多くは老人か母親と子供達。休憩する暇もなく、2時過ぎまで診療は続きました。患者さんの数も70人を超えました。おかげで持ってきた薬剤箱も、帰るころにはほとんど空の状態です。途中から、処方すべき薬もなくなり、同様の効果のある薬に切り替えたりしながらの対応となりました。完全に隔離された地域で巡廻診療の必要性を改めて感じさせられた一日でした。


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