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伝統刺繍と収入創出

パレスチナ現地調整員 藤屋 リカ
2006年2月16日 更新

若い女性たちは刺繍(クロス・ステッチ)のたくさん入った伝統的な衣装をあまり着なくなってきていますが、結婚するときには数枚の何枚かの伝統的なドレスを新調して持っていくことも多いですし、年配の女性は普段着としても着ています。刺繍の量や模様によってお祝い用、普段着などあります。刺繍のパターンは地域によっても特徴があります。

このドレスの赤い部分は全て細かい刺繍になります。黒地に赤い糸での刺繍は伝統的に多い組み合わせです。

普段から伝統的な衣装を着ている女性刺繍グループの女性もいます。以前は自分のドレスにしていた刺繍ですが、今はその技術で収入を得ています。収入は子どもの学費の足しにとこつこつ貯めています。

ベイト・ジブリン難民キャンプでは、普段からドレスを着ている年配の女性は多く花の模様は人気があるようです。この様な花の模様はヨルダン川西岸地区南部へブロンの村落部で多く用いられてきました。

古くなったり、着られなくなったドレスは、刺繍の部分を生かした小物や飾りにしたりします。女性グループでは、刺繍部分をいかした飾りつぼ作りをしたこともあります。

上の写真で女性がつぼに貼り付けている古いドレスの模様部分は、「エジプトへの道」と呼ばれる伝統パターンです。この模様は女性グループの作品の中にも取り入れられていて、ペンケースを作成しています。

伝統パターンの組み合わせも刺繍商品を開発するときの大切なポイントになります。このかばんの中央の丸い模様は「ベツレヘムの月」、その両横は「羽毛」、両脇は「麦の穂」を横にした模様です。色使いも、伝統的な赤に、パステルカラーを組み合わせています。

約20年前のドレスの胸のパネルの部分です。花の一つです。

このパネルの模様と同様のクッション・カバーを作成しました。

伝統をいかしながらも、色使いや組み合わせに工夫を凝らし、商品として売れるようなものになるよう、刺繍グループの女性たちは健闘しています。


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