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子どもの栄養改善事業報告 −牛乳生産に関わる人々−

パレスチナ現地調整員 藤屋 リカ
2005年9月 1日 更新

この子どもの栄養改善事業では、国際NGOや現地NGO等と協力し、ガザ地区の幼稚園の子どもたちを対象に、ヨルダン川西岸地区のナブルスで生産された牛乳と同地区のラマッラで生産された鉄分・ビタミン等を強化した高栄養ビスケットの補助食を提供しています。この事業の特徴の一つは、地元の生産物を使うことにあり、子どもたちへの栄養支援が酪農家や工場で働く人々の収入につながっているのです。

この牛乳は、ナブルスの近代的な工場で生産れる6ヶ月常温保存可能なものです。工場は、ナブルス地区の地元慈善団体によって運営されています。長期保存可能な牛乳のほかにも、チーズやヨーグルト等を生産していて、一日19トンの牛乳を加工しています。

オートメーション化された近代的な牛乳工場オートメーション化された近代的な牛乳工場

牛乳のパックは長期保存用に特殊加工されたものなのですが、ガザ地区の幼稚園ではそのパックを子どもたちの工作の材料に使ったりもしています。

パックで作った工作の一部。先生たちのアイディアが光っている。パックで作った工作の一部。先生たちのアイディアが光っている。

工場では54人が働いています。従業員が活き活き働いていたのが印象的でした。また、栄養調査の結果、子どもの貧血が多いという問題があったので、牛乳に鉄分を強化する技術をこの工場に導入し、2005年2月からは子どもたちは鉄分強化牛乳を飲めるようになりました。牛乳にこのような栄養強化ができるようになったのは、パレスチナで初めてだったとのことでした。

バナナ味の鉄分強化牛乳は、甘みがあるので、鉄分が入っても味が変わっても飲みにくくなるなどの問題はなかったとのこと。バナナ味の鉄分強化牛乳は、甘みがあるので、鉄分が入っても味が変わっても飲みにくくなるなどの問題はなかったとのこと。

牛乳はナブルス地区の農村部からのもので、家族経営が中心の約20の農場(働いているのは100人ぐらい)と約200人の牛を1-2頭飼いながら収入を得ている小規模の農家から牛乳を買い取っています。

春の農場春の農場

つまり、子どもたちの栄養となっている牛乳が、経済的に非常に厳しい状況にあるパレスチナの約350人の収入につながっているのです。農場で働く男性は、「定期的に牛乳を工場で買い取ってもらえて収入が安定したことと、子どもたちが自分たちの牛乳を喜んでくれていることで、2重に嬉しい」と話してくださいました。

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