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ガザ地区ラファからの報告【12】:「人間の大地」ラファクリニック

パレスチナ現地調整員 藤屋 リカ
2004年6月 4日 更新
クリニックの外で待つ人々クリニックの外で待つ人々

5月31日、「人間の大地」ラファクリニックは入りきれないほどの人々でごった返し、外で待つ人たちもいるほどでした。時折遠くから銃声が聞こえましたが、クリニック周辺は落ち着いていました。連日100人以上の子どもたちがクリニックに連れて来られています。

クリニックの医師によると、ここ1週間、特にもともと栄養状態が悪かった子どもが下痢をおこし、クリニックに連れてこられることが増えているとのことです。今回の侵攻で激しい攻撃があり、外出禁止令が続いたタルスルタン地区の保健省のクリニックでも子どもの下痢症が増えていると報告されています。ラファの人々に水は届くようになったと言われていますが、子どもたちの健康状態を見る限り、それは子どもの健康を保つのに十分な量と質ではないと言わざるを得ません。国際機関、国際NGO、地元の慈善団体等から、食糧をはじめとする様々な支援が入ってきましたし、店には食べ物も並んでいます。しかし、クリニックに連れてこられる顔色が悪く小柄な子どもたちを見ると、子どもが栄養失調になってしまうような最貧状態にあった人々のもとに、その人たちが健康を維持できるために十分な食糧が届いているのかは疑問に感じます。

2000年の第2次インティファーダ開始以降、パレスチナの経済は危機的に悪化し、世界銀行の報告書によると、ガザ地区では75%の人々が貧困ラインといわれる1日一人当たり2ドル以下での生活を強いられています。報告書では、貧しい人がより貧しい状況におかれている問題も指摘しています。今回のラファでの惨事が、すでに困窮状態にあった人々に与えた影響ははかりしれません。

JVCではこの状況を受けて、現地NGO「人間の大地」ラファクリニックの栄養失調児と栄養失調児を抱える家族への食糧支援を決定しました。

安価で栄養価が高い料理についての小冊子安価で栄養価が高い料理についての小冊子

ラファクリニックの代表のハナンさんは、「残念ながらこの状況は即時には解決されないことを私たちは知っています。食糧支援に使うのは簡単に手に入って栄養価の高いもの、緊急時には調理しなくても食べられるものを厳選しています。ただ食糧を配るのではなくそれに合わせて(「人間の大地」で作成した)、安価で栄養価が高く、おいしく食べられる料理についての小冊子も一緒に配っています。長期的な視野にたって、人々が生きていくことを考えなければなりません」と語ってくださいました。

クリニックのデイケア用の子どもの食事を作るスタッフ。この日は、ジャガイモ、にんじん、ヒヨコマメ、パセリ等がたっぷり入った栄養価が高く消化にも良いスープ。材料はどれも安価で簡単に手に入るものばかりでした。

この食糧救援の状況については、詳細を更新していきます。
 


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