パレスチナ最新情報
JVCはガザ北部、ウム・アル・ナセル村で現在12家族を対象に養鶏事業を行っています。昨年度は10家族を対象に行ったのですが、その10家族が、今年新しく参加する家族に助言を与えるという取り組みを、今年は加えて行っています
JVCはガザで、4箇所の幼稚園児を対象に、鉄分やビタミン、ミネラルなどが強化されたビスケットと牛乳を配布し、また衛生教育の実践も含めた事業を行っています。
貧血の原因は栄養不足ももちろんですが、昨年の調査ではアメーバ感染も原因のひとつであることがわかりました。アメーバ感染は、身の回りや食べ物の衛生がきちんと保たれていないことが原因で起こります。つまり、栄養価の高い牛乳やビスケットを食べ続けても、衛生面をしっかりできない限り、その効果は下がってしまいます。そしてその衛生面では、幼稚園での取り組みだけでなく家庭での普段の取り組みが重要になってきますが、それには母親たちの協力が必要です。
ガザの幼稚園児を対象に、鉄分やビタミン、ミネラルなどが強化されたビスケットと牛乳を配布する事業が、今学年度も開始されました。今年は、幼稚園と家庭で使用する衛生キット(石けん、歯ブラシ、歯磨き粉、タオル)の配布も同時に行い、毎日の手洗い、歯磨きを実践します。また、子どもの発育や健康のために、幼稚園と子どもの母親たちが協力して行動していけるようになるよう、母親たちも参加して月一度のオープン・デーも開催します。
昨日、ユネスコが加盟国会議において、賛成107、反対14、棄権52の賛成多数(日本は棄権)で、パレスチナを正式な加盟国として迎え入れました。国連機関の中で初めて、国家としてパレスチナを承認したことになります。これにより、パレスチナにある数々の史跡を「世界遺産」として登録することも可能になります。
JVCは現地医療NGO、医療救援協会(MRS)と協力し、2007年以降東エルサレムにおいて、学校や幼稚園、地域社会団体を対象に、健康教育、健康診断、救急法講習などの活動を行ってきました。
政治状況に翻弄され、常に情勢が不安定なエルサレムにおいては、イスラエルが継続している分離壁の建設によりパレスチナの人々の医療サービス、仕事、教育などへのアクセスがより厳しくなっています。そのような中、地域の住民が自らの健康を守ることが出来るようになるよう、健康、衛生、栄養などに関する教育や、救急法の指導に力を入れてきました。医師や保健指導員たちが指導をするのは主に子どもたち、生徒たち、母親たちですが、学校関係者や地域社会団体側にも変化が現れてきたようです。
JVCはガザで、幼稚園児に対し、貧血予防のために鉄分が強化された牛乳とビスケットを提供しています。この牛乳とビスケットは、パレスチナ産のものを使うことでパレスチナの産業を応援しています。牛乳は西岸産のもの、ビスケットも去年までは西岸産のものを使用していましたが、昨年からガザ産のものを使用し始めました。この日は、このビスケットを製造しているガザの菓子製造会社、Al Awdaの工場にお邪魔してお話を伺いました。
パレスチナの子どもたちは、3ヶ月に及ぶ夏休みの真っ最中!JVCはこの夏、普段から鉄分強化牛乳と栄養ビスケットを子どもたちに配布しているガザの幼稚園で、"Health and Fun"と題したサマーキャンプを、ANERA(アメリカ近東難民支援協会)と一緒に行っています。30箇所の幼稚園で、約2,500人の子どもたちが参加しています。それぞれの幼稚園には、「アニメーター」と呼ばれる、サマーキャンプのためのボランティア(主に大学生や大学を卒業したばかりの若者)がつきます。彼らはサマーキャンプでの活動を率いるために、歌や踊り、絵画やスポーツ、そして衛生教育などの"楽しい教え方"について事前にトレーニングを受けています。
JVCは今年、ガザで地元NGO「人間の大地」と、地域で栄養失調を予防する取り組みを実施しています。
この事業では主にガザ市の3つの地域において、細分化された地域グループをつくり、
- 巡回により子どもたちの成長や栄養状態、病気の疾患などを早期発見する(必要であれば繰り返しのフォローアップを行い、また治療機関へと紹介する)
- 母親や妊婦、父親たちに対し、栄養や健康に関する教育を実施する
- 地域の幼稚園を通して、子どもたちに対し衛生、栄養教育を実施する
- 身近な食材を使って栄養価の高い料理についての調理実習
などの活動を行っています。
5月上旬、ガザ市にあるUNRWA(国連パレスチナ難民救済機構)の学校で、東日本大震災の被災地の子どもたちに向けたイベントが行われました。「日本の子どもたちのために、何かしたいと生徒たちが言っている。ガザで何かできることはないか」とUNRWAの学校に勤める知人から相談を受けたのは4月、私が日本での一時帰国を終えてこちらに戻ってきた時でした。「ガザの子どもたちは、状況が違えども同じ年代の子どもたちが悲しみと困難に耐えていることに、連帯感を示したいと思っている。いつも日本の人たちに助けられているから、精神的なサポートを送ってあげたい」と、温かい言葉をいただきました。震災が起こって以来、パレスチナでも様々な人たちから心配と励ましの声をいただきましたが、子どもたちが自主的に何かしたいと言ってくれることがとても嬉しく、何度もお礼を伝えました。
5月、ガザも徐々に夏に入り始めた頃に、ウム・アル・ナセル村で養鶏事業を行っている10家族を訪問しました。コーディネーターからの報告によれば、家族によって卵の生産数のばらつきはありますが、全ての家族が鶏を売ったり食べたり(!)しておらず、7家族は順調に毎日子どもたちが食べる分の卵を生産しているようです。また、数家族が余った卵を販売して小さな収入を得たり、卵の孵化を成功させて鶏の数を増やしています。













