前回のおばあさんとの会話で出てきたビン(※カゴのような魚を獲る道具)ですが、いったいどんなかたちをしていて、どんなモノが獲れるのでしょうか。まずかたちは丸くて直径はそれなりに大きく、網が張ってあるものです。中を見せてもらうと、小さなドジョウのようなものの他、貝や水棲昆虫が入っていました。
別の女の子にもビンの中を見せてもらいました。もうカゴに移していますが、右手に持った"ビン"で獲ったことは明白でしょう。頑張ってご飯のオカズを手に入れた帰り道、早く水浴びしたいだろうに足止めごめんなさい。
こちらも魚よりタニシや貝、カニが目立ちますね。最初に「魚を獲る道具」と紹介しましたが、「魚やカニや水棲昆虫を獲ったり、貝やタニシを採ったりする道具」というのがより適切な表現でしょう。これはラオスの農村のあらゆるところで言えることかもしれません。そもそも、キャベツ農家、とかマグロ漁師、とかそういった何かに特化した人たちはごく一部です。村人の多くが米や野菜を作り、家畜を育て、森や川で自然資源を採取し、漁や猟をして日々の暮らしを立てています。
- この記事を書いた人のプロフィール
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平野 将人
ラオス事務所現地代表ノンポリの大学生活、5年間のジャパニーズ営業マンの日々の後に、思うところあって他NGOの活動でカンボジアに2年駐在。そこでJVCを知り、英国大学院留学を経て08年よりラオス現地代表、12年より東京勤務、15年度から再びラオス現地へ。
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