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4月26日(火)虫話2題

ラオス現地代表 名村 隆行
2005年4月26日 更新

昼すぎに、突然、スタッフのブンシンが少年の目になって、事務所の外に飛び出していった。評価会議の準備で忙しいのに、なにやってんだ、とおもっていたら、事務所のすぐ近くにあるユーカリの木の下に、巨大な蜂の巣が落ちていた。強風で枝が折れ、いっしょに落ちてしまったらしい。まわりに蜂がブンブン飛んでいたが、スタッフが果敢に事務所に運び入れていた。
まだ蜂蜜の滴る巣には、羽化しそうな蜂や蜂の子がいっぱいつまっていた。へー、ほーといいながら、スタッフや県職員、評価会議のためにすでに来ていた何人かの村人が、集まってきて、そして、ひとりが、巣をちぎって舐め始めた。そこからいっせいに、みんな巣をちぎっては舐めちぎっては舐め。ある人は「うまいうまい」といいながら、蜂の子をもぐもぐ食べ始めた。そして、30分後に、蜂の巣は、ただの残骸と化してた。やはり人間は食物連鎖の頂点なのだと、改めて感慨に耽る。

そして、今年もまた恒例の降雪の時期がやってきた。
「ラオスに雪?」そうなんです。
日が暮れて街灯がともるころ、メコン河から、蜻蛉(かげろう)がいっせいに羽化する。それが、もう、とんでもない量なのだ。街灯に群がるさまは、まさに吹雪のよう。バイクで走ろうものなら、目が開けられないだけでなく、前が見えない。そして、堆積された蜻蛉の屍骸で、道路はうっすらと白くなっている。

そして、この雪が降ると、喜んで駆け回るのは犬でない。近所のひとが麻袋をもって飛び出してきて、その屍骸を袋いっぱいにかき集めている。どうやら鶏やアヒルのえさになるらしい。

そう、ラオス人は、とにかくたくましいのだ。

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