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ラオスMonthly Report (2009年2月)

JVCラオス現地代表/農業農村開発担当 平野 将人
2009年4月 3日 更新

県、郡行政のカウンターパートが決定

前月にお伝えの通り、1月16日に関係諸機関を招いてサワナケート県農林局とJVCの間でのプロジェクト覚書調印式が開催された。これでいよいよ村で活動を始められる体制となったわけだが、ラオスでは村で活動を行うにあたって常に行政官とともに村に入らなくてはならない。こちらのほうも徐々に決まっていき、2月中には県農林局、アサポン郡/ピン郡農林課のカウンターパートも全6名が決定した。

ピン郡事務所での会議の様子ピン郡事務所での会議の様子

その後各郡に出向き、覚書に基づいてプロジェクトの内容、目標、進め方、そしてJVC、行政官それぞれの役割の確認が行われた。アサポン郡での会議では森林保全活動として行っている「土地森林委譲」についてカウンターパートから積極的な発言があり、またピン郡でも地域の実情に則したプロジェクトであると評価されなど、滑り出しとしては悪くないものになった。

いよいよ村での活動が開始

さあ、いよいよ活動開始!と意気込んでみても、以前行った2007年の調査からだいぶ時間が経っているため、まず対象村の人々にJVCは一体何者なのか、そして以前の調査ではどんなことを話し合ったのか、それを思い出してもらうことから始めないといけない。

稲作技術に関心があるグループの話し合い稲作技術に関心があるグループの話し合い

JVCスタッフの頭がどれほど村のことでいっぱいであっても、村の人には田んぼでの作業や家畜の世話など多くの重要な活動があり、JVCはそれらの隅っこにある一つでしかない。JVCという名前、日本のNGOであること、農業と森林の分野で支援を行うNGOであることなど、まずは自己紹介と一から始め、さらに昨年の調査で村の人たちと一緒に行った村の問題分析図を見ながら、どのような問題があり、その解決のためにどのような努力をしてきたかを確認する。この辺りになると自分たち村、暮らしのことであり、村人の議論も活発になってくる。そしてさらに今後JVCとともにどのように米不足などの村の問題を解決していきたいか議論すると、様々なアイデアが飛び出した。村の過去の経験や村内のリソースに裏打ちされたものもあれば、他の村で見て興味が沸いた、といった程度のものもある。今後さらに村人との対話を進め、持続性の高い活動の支援ができれば、村人の中でのJVCの存在も少し大きくなるだろう。

村を歩き、村と村人を知る

ワークショップなどを開催し、村人とともに村の発展についての議論をすることはもちろん大切だが、村人とともに実際に村内を歩き、村の様子を観察することからも多くの情報を得ることができる。またそういった村歩きの中で、生活改善のため積極的に様々な試みをしている村人、あるいは高い農業技術をもった村人、勤勉さから他の村人に尊敬されている村人など、村の発展のリソースとなりえる村人が徐々に分かってくる。

アサポン郡のK村では、何人かの村人から見に来て欲しいと言われ、手堀りで作り途中のため池や魚の保護区の候補地など、村人が試行錯誤している活動で、JVCと協働できないかと考えた場所を案内してもらった。炎天下を延々歩きグッタリとなるが、得るものが大きく充実感がある。

その中でも印象に残ったのは3年がかりで人力堤防を築き、ため池を作ったある村人。途方もない勤勉さである。そこで魚を育てるとともに、周囲には果樹を植えるなど、失敗もしつつ積極的に様々な試みを行っている。65歳という年齢ながら、口をつく言葉はもっぱら将来の希望のみ。このような村人がいると非常に心強い。

勤勉さで一目置かれる村人P氏(白いTシャツを着て立っている村人)が作ったため池で漁勤勉さで一目置かれる村人P氏(白いTシャツを着て立っている村人)が作ったため池で漁

首都ビエンチャンで全国SRI(幼苗一本植え)会議に出席

村での地道な活動こそJVCラオスの本分ではあるが、同時に中央からの情報収集や他の団体とのネットワーク作りもプロジェクトの成功には不可欠である。2月17日と18日に全国から関係者を招いて行われたSRIの経験をシェアする大規模な会議に、JVCも招待され、プレゼンテーションも行った。

ラオスでのSRIは徐々に広まる機運を見せており、この会議も普及に一役買うものと期待される。しかしSRIはまだ試行錯誤の段階にある技術でもあり、杓子定規で画一的な推進活動に陥ることがないよう、プレゼンテーションでは村人が主体的に自分で工夫しアレンジしながら無理なく取り入れていけばよいのでは、という提言も含めた。

稲の分桔の多さの違いについて説明する農業スタッフのフンパン(中央)稲の分桔の多さの違いについて説明する農業スタッフのフンパン(中央)

まずは行政カウンターパートも決まり、少しずつ活動体制を整える中、村での活動立ち上げのための話し合いが進んでいる。村内を歩くと、様々な村人の暮らしの努力の跡が見えてくる。信頼しあう関係を築くことができるよう、慎重に進めている。


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