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イラク人医師の死を悼んで

イラク事業担当 原 文次郎
2005年1月31日 更新

20日にバグダッドの子ども福祉教育病院の小児ガン病棟専門医から悲しい知らせがメールで届きました。

「ハイダル医師が昨日(1月19日)、アンマンからバグダッドに向かう途中に交通事故で亡くなったと聞いたところです。子どもたちも一緒に亡くなり、奥さんは重体です。昨今のイラクの中でも、非常に誠実な方の死を悼みます。彼と家族に神のご加護を。」

ハイダル医師は、昨年の9月より3年間という長期の予定で、アンマンのガンセンターに研修医として勤務していて、今回は1月20日の犠牲祭(イード・アル・アドハー)の休暇を機会にイラクのカルバラに家族連れで帰省する途中でした。

私が彼に研修医として勤務しているアンマンのガンセンターで会ったのは昨年の11月のこと。真摯にイラクで必要な医薬品についての考えを語ってくれだのが印象に残っていました。

彼のもともと所属しているバグダッドの病院向けに支援の医薬品を持ち帰ってもらうために、18日の夕方、アンマンを出発する直前の彼に私は会っていたので、彼の死は大きな衝撃をもって受け止めました。

「昨年の11月中旬のラマダン明けの祝日には帰省できなかったので、今回はぜひとも帰省して病弱な母親を診なくてはいけなかったんだ。元気な姿を見せたいしね。」と笑顔を見せた姿を見たのが最後になってしまいました。

バグダッドの病院の別の医師も、「私たちはその献身と誠実さでは比類のない人材を失った。彼は真の兄弟であり、友人であった。彼を失い苦い思いと深い悲しみを感じる。」との言葉がありました。

私達は本当に誠実と言う言葉を贈るにふさわしい、得がたい人材を失ったことに、深い悲しみを覚え哀悼の意を表したいと思います。そしてご遺族と、そして彼を送り出したバグダッドの病院に謹んでお悔やみを申し上げたいと思います。

彼の死は自動車事故と伝えられながらも、昨今のイラク国内の治安情勢のこともあり、最初の連絡メール以上の詳しい状況がわかりません。彼の死がどの様な原因であったにせよ、こんにち、多くのイラクの人々が家族や近親者を失い、同様な悲しみを抱えつつ日々を過ごしていることにも思いを馳せずにはいられません。

(※今回、ハイダル医師の所属するバグダッドの子供福祉教育病院からの薬のリクエストに答える形で、手渡したFungizone 37個(抗真菌薬)、要冷蔵品。総額$1200相当も、今回の事故で損失してしまいました。皆様からの募金が無駄になってしまったことは、非常に申し訳なく思っています。しかし、子どもたちは、薬を必要としており、私達は、情報収集に勤め、もっともリスクの少ない方法で、薬の供給を続けて行きますので、ご理解、御支援のほどお願い申し上げます。イラク事業担当:佐藤真紀)


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