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干ばつ緊急支援中間報告No. 2

カンボジア事業担当 鈴木 まり
2005年4月22日 更新

カンボジアではクメール正月を迎え、プノンペンでは先週、今年初めての雨が降りました。現在活動地では、本格的な雨季開始に向けて、種籾支援の準備を続行中です。

4月19日現在、干ばつ支援へのご寄付が総計2,132,990円となりました。当初の緊急アピールの目標額に達しましたので、干ばつ支援指定寄付を終了いたしました。皆様からのご支援に心よりお礼を申し上げます。

現地では、追加の井戸の掘削を進めながら、村人たちとの話し合いを重ね、現在、活動地2集合村の54村の全世帯を対象に、各世帯20kgの種籾支援を準備中です。種籾は、村の既存の助け合い活動(コメ銀行がある村はコメ銀行、ない村では牝牛銀行、女性の相互扶助グループがあればそのグループ)を通じて提供され、来期の収穫後に返済されるコメはコミュニティ活動に活用する計画を立てています。

配布するコメの品種については、まず村ごとに希望する品種を聞き、希望が挙がっている品種のうち、入手することが可能かどうかという点と、より多くの人々が希望しているかどうかという点を吟味しました。

当初、プノンペンのNGOや企業で種籾を支給できるところに打診したり、活動地近辺のコメ問屋とも交渉を進めてきましたが、活動地近隣のコメは全て不作でコメの品質が劣ることがわかりました。今回配布されるのは1世帯あたりわずか20kgの種籾なので、できる限りの努力をして良い品質の種籾を確保するべきでは、というスタッフのネアリーの提案で、カンボジアの穀倉地帯であるバッタンバンのコメ倉を回ってみることになりました。

カンボジア正月あけの4月19日には、JVCカンボジア事務所SARDスタッフのナリン、ヴィラック、ネアリーの3名がバッタンバンへ1泊で出張し、緊急支援用の種籾を直接バッタンバンで買い付けられるかどうか可能性を見てきました。その結果、良質の籾を確保することができ、マリッという品種の種籾をバッタンバンから買い付けることにしました。この品種は人々が希望した品種でもあり、村で既に作っている農家もいます。まっすぐ伸び、短期間で育つ品種です。発芽試験を行い種籾として耐えうる品質のものが、今回の配布に必要な60トン入手できることが確認できたので購入を決定し、4月25日から配布を開始することになりました。

例年ですと、5月の中旬には本格的な雨季に入り、苗床の準備が始まります。それから約1〜1ヶ月半程度にわたり苗を育てて、田植えとなります。田植えには、通常1世帯あたり50〜80kg程度の種籾を使いますが、JVCが支援する種籾は20kgと十分な量ではありません。そこで、種籾を節約してさらに収穫量を上げることができるように、農民の希望に応じて稲作栽培のトレーニングを実施する予定です。

JVCカンボジアは、できる限り村人たちの自主的な対策を応援し、村人の間で不公平感のない支援策を、村人たちと話し合いながら進めています。干ばつの危機を村として乗り越えていこうとしているカンボジアの農民たちを応援します。引き続きJVCカンボジアの農村開発活動を見守りご支援ください。

種籾支援準備の話し合い。左の男性はJVCスタッフのヴィラック。種籾支援準備の話し合い。左の男性はJVCスタッフのヴィラック。

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