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現実と向き合うということ

カンボジア現地インターン 萩原 大地
2014年10月23日 更新
家庭によっては、生活状況は厳しいが...家庭によっては、生活状況は厳しいが...

日本という恵まれた環境で育ってきた自分が、「途上国」と呼ばれる国の「貧困」とされる現状を見たら何を感じるのか。

そんな興味から大学で国際協力を学び始めました。大学の講義ではそれは悲惨な世界の現状や目を覆いたくなるような事実を突きつけられました。「世界ではこんなことが起きている」「問題の解決のためにこんな取り組みが行われている」そんな話を毎日のように聞いてきました。しかし、自分はそうした世界の様々な問題をどうにか解決したいというような思いはほとんどなく、自分の目にはそうした世界がどう映るのか、何を思うのか、無責任ではあると思いますがそのことだけに関心がありました。

田んぼで夕飯のための魚を獲る子どもたち田んぼで夕飯のための魚を獲る子どもたち

そうした思いを抱えてカンボジアに来て早2カ月ほど。自分が見たものはそこにあるカンボジア人の生活、ただそれだけでした。もちろん、たった2カ月のあいだ少し村を回ってみての感想でしかないわけですが、自分には彼らが貧しいとは思えなかったというのが正直な感想です。そもそも何をもって「貧しい」とするのかという問題はあると思いますが、自分が見た村の人たち以上に貧しい人たちはもちろんいるかもしれません。自分が見た村の人たちを貧しいと思う人も当然いるでしょう。でもきっと自分はどこへ行ってもそこに住む人々の生活をそこに見るだけなのだろうと思います。だからこそそんな風に思ってしまう自分はここにいて何が出来るのか、何をしたらいいのか分からなくなることがあります。

農家やスタッフと村を歩く筆者(左)農家やスタッフと村を歩く筆者(左)

「先進国」と「途上国」。その関係の下に成り立つ国際協力分野に携わることは非常に悩ましいものです。その構造上、誰かを常に「助けるべき」存在としなければならない。その構造を一概には否定できないし、実際に助けを必要とする人はたくさんいるのが現実だということも頭では理解しています。自分たちがこうして活動できているのもそうした現実があるからこそです。見なければよかった。知らなければよかった。そんなことを思うこともありました。現実と向き合うということは、ときに辛く厳しいものです。何かをやってあげようというのは自分たちの驕りかもしれません。彼らは心から自分たちのことを必要としているだろうか。今目の前にある現実とどう向き合い、カンボジアの人々とどう関わっていけばよいのか。悩みが尽きることはありません。

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