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地元伝統芸能の復活 「小々汐打囃子こごしおうちばやし保存会」への支援活動

震災支援担当 岩田 健一郎
2011年11月 4日 更新
「江戸川区太鼓連盟」(後述)から寄贈された太鼓「江戸川区太鼓連盟」(後述)から寄贈された太鼓

JVCが活動している鹿折ししおり小々汐こごしお地区では、古くから太鼓の打囃子うちばやしが盛んに行われてきました。この打囃子は地域の伝統芸能として、「小々汐打囃子保存会」という団体によって代々引き継がれ、例年8月に行われる「気仙沼みなとまつり」や鹿折地区で行われる地域のお祭りで披露されてきました。

ところが今回の震災の津波によって、保存会が所有していた大・中・小合わせて約30個の太鼓や、笛、ばちなどの道具のほとんどが流出してしまいました。そのため保存会は、今後の活動を続けることが困難な状況に立たされました。

8月上旬、「小々汐打囃子保存会」の全体会が行われ、JVCもこれに同席する機会を得ました。この会合の席上にて、太鼓やその他の道具の被害状況が確認された後、依然として厳しい状況にありながらも、保存会を存続していくことが確認されました。この保存会の意向を受けて、JVCは太鼓の確保のための協力を申し出ました。以後、JVCは太鼓の寄付や太鼓購入のための寄付金を募るために、各方面に協力を求めました。

江戸川区職員と「小々汐打囃子保存会」の方々(左から4人目はJVC山崎) 江戸川区職員と「小々汐打囃子保存会」の方々(左から4人目はJVC山崎)

その結果、様々な団体、個人の方からご協力を頂くことができました。まず、江戸川区と「江戸川区太鼓連盟」の方々に協力を仰ぎ、太鼓5つを寄付して頂きました。また仙台市立川平かわだいら小学校の教員の方から太鼓一つを、茨城県にある太鼓団体「和太鼓 こゆき」の方々から太鼓一つとたて笛5本を、それぞれ提供して頂きました。さらに共同通信社に取材を依頼し、報道を通じて寄付を呼び掛けたところ、太鼓一つが寄付され、購入のための寄付金が多くの方々から寄せられました。

「和太鼓 こゆき」と「小々汐打囃子保存会」の方々(右端はJVC山崎) 「和太鼓 こゆき」と「小々汐打囃子保存会」の方々(右端はJVC山崎)

このようにして太鼓や寄付金が集まったことで、保存会の方々は活動を再開することができました。現在、11月の下旬に行われる浦島小学校の学習発表会で、児童達と保存会の方々の太鼓演奏が予定されており、それに向けての練習が重ねられています。

太鼓の練習風景太鼓の練習風景

太鼓の練習日である日曜日には、浦島小学校の体育館に児童達と保存会の方々が集まります。そこには、今回の震災によって転校を余儀なくされた児童達も参加しています。練習の時間になると、小学校のある高台から山間に力強い太鼓の音色が響きわたります。校庭に建つ仮設住宅に住む入居者の方は、「太鼓の音を聴くと、ほっとする」と話していました。

かつて、この地域の人々は太鼓の下に集い、太鼓を通じて互いのつながりを強めてきました。そして今、その太鼓が、ばらばらになりつつある地域のつながりを取り戻す役割を果たそうとしています。JVCは今後も引き続き、こうした役割を担う地域の伝統芸能を支える活動を続けていきます。


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