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2月8日 開発・支援とは何か?ゴミ処理場で考える Vol.2

12期インターン 高桑 和規
2012年4月19日 更新

前回のブログの続きである。高桑君の前回のブログ記事はこちらから!

もし、開発・援助をしたいのならどういうことを考えるべきであるのか、などである。しかし、今回はそれを残りの二人(同じくランドフィルに滞在体験をする佐藤さんと中村君)に譲り、今や僕の代名詞ともなった「自然」についてつづろうと思う。いや、さすがに代名詞は言い過ぎかもしれない。キーワードに訂正しておこう。

「ゴミ」と「自然」。ゴミが自然を破壊している・・・と言いたいのではない(もちろんそうではあるが)。こんな自然とはかけ離れたように思える場所にも、自然(と言っていいのか疑問だが)はあり、そして生命は住み着いている。ハエ、ゴキブリ、蚊、ネズミ、カエル、犬。目には見えないけれど、微生物だっているだろう。「何だ、そんなものだけかよ」と思うなかれ。ちゃんと草だって生えている。ゴミ山の中に草が生えるという生命のすごさ、そして僕の感動がわかるだろうか!? ゴミ収集車が通りやすいように、通路(といってもゴミなのだが)に土をかぶせて平らにする。通路は何度も踏まれるため、さすがに生えない。ここにぶちまけられたゴミをショベルカーが通路脇に高く積み上げ、ゴミ山となる。その時に一緒に積まれた土から元気に育つのだ。土があれば草くらい育つでしょ?!と思うだろう。しかし、タイは今、乾季で雨は降らない。ここにある水分は、ゴミ山に浸透し、黒く変色した異臭を放つもののみである。それでも生命は育まれる。すごいことだとは思わないだろうか。

ゴミの仕分けをするインターン生 ゴミの仕分けをするインターン生 

僕がこんなにも、生命・自然がすごいと思うようになったのは、福岡正信著「わら一本の革命」と、木村秋則著「奇跡のリンゴ」などを読んだからである。前者は、耕さず、肥料も農薬もまかない自然農法の紹介であり、後者は、不可能と言われた無農薬のリンゴを作った男の物語である。それから得た知識を少しお話しよう。シマウマが草を食べ、ラオインがシマウマを食べ・・・というような(草→シマウマ→ライオン)関係を食物連鎖と言う。でも実際は、一方的ではなくクモの巣のように関わりあっているので、「food web」と最近は言うらしい。植物は動物に食べられるだけでなく、種を運んでもらったり、動物の出す有機物から栄養をもらっている。そうやって「生命」がクモの巣以上に複雑に絡み合い、できているのが「自然」である。人間もその一部にすぎない。

ゴミ処理場で暮らす子どもたちゴミ処理場で暮らす子どもたち

しかし、人間は自然を排除し、破壊し、そして自然を超越しうる存在であると勘違いしている。これだけ化学が発達した今でも、自然は壊せても作れはしない。実際リンゴの木に頼らなければリンゴひとつ作れないのだから。この神がかり的とまで言える自然のバランスを壊したツケが地球を襲っている。自然災害の増加、異常気象。これが自然の元に戻ろうとする力、又は、人間に対する忠告なのだとしたら、何と素晴らしい調整機能か。

僕はそもそも文明・テクノロジーといったものは、これからの暮らしを豊かにするものだと思っている。自分の世代を含め、子供、孫の世代の暮らしである。今の社会はそうだろうか。お金の為に他人を搾取し、自然を収奪して、「豊かな」暮らしであるのだろうか。文明批判などではない。電気、車、医療、技術、生活に欠かせないものも多い。要は、文明と自然のバランスである。自然・地球なくして人間の繁栄はありえない。私たちは、その土地の自然を含め、全てを祖先から譲り受けたのではない。子孫から借りているのだ。ランドフィルのような場所も、僕らが責任を持って、自然を取り戻さなければいけないと思う。そのための活動をこれからしてきたいと思う。

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