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12月27日 中間報告 No.2 ~それぞれからあふれ出た言葉~

12期インターン 森脇 美彩子
2012年1月26日 更新

それぞれの村へ派遣されてから3ヶ月。各人が、自分の家族や村について、そしてその生活の中で考えたこと、感じたことについて発表しあった。この中間報告について言葉にしようと思うと切り口がありすぎて困るほど、沢山の刺激を受けたし、共感を持ったし、考えるべき問題も新たに生まれた。全てをピックアップすると上手く伝えられそうにないので、今回の文章ではそれぞれの発表で印象に残ったキーワードからまとめていこうと思う。

"「幸せ」はつながりの中から見い出せる"

プライベートを大切にするまこちゃん(中村真くん)。私もそうだし、日本人の大半がそうだ。だが、村人と生活を共にするうちに考え方が変わったという。私たちがステイしたどの村の人たちも、一日のうち室内にいることはほとんどなく、いつも部屋から出て、家の前を通る村人と言葉をかわす。近所の人たちが勝手に家の中に入ってくるのも当たり前だ。私たちが一見「プライベートがない」と思う生活は、言い換えれば「村人は皆が同じひとつの家族だという意識を共有している」=「つながり」を大事にしている、と言えるのだとまこちゃんは考えるようになった。他の誰でもない、その村人というひとつの家族が、本当に幸せそうに生活していると感じたまこちゃんは、村内のゴミ拾いや地図作りを通して自ら村人との「つながり」を作り、村が好きになっていったという。

"「幸せ」はつながりの中に見い出せる。"そしてこの「つながり」を生み出すのは、タイ人の大らかな気質というものも関係すると思われるが、にーさん(猪田剛史さん)の言っている"スケール"という要因が大きいと私は感じた。「つながり」が行き届く村の大きさ、協力や手助けが可能なスケールであるからこそ、密な関係が築けているのだ。日本にはない「本当の幸せとは何か」という疑問を持つまこちゃんとにーさんだからこそ見えた「つながり」だと思った。

「つながり」、「スケール」といったキーワードは、日本とタイの違いの1つである。このように日本との違いから学ぶ一方で、恭平くん(新田恭平くん)の言葉が心に残っている。
"村に入り、異なる常識、溢れる違いの中にいることで、より意識されるのは同じ部分だった。当たり前のことを言うようだけど、人はお腹がすいたらご飯を食べるし、疲れたら休むし、嬉しければ笑う。感情は人が元から備えているもので、その感情から生活はできているのだと知った。"

「違う国の人」、「貧しい国の人」をどこか自分とは違うのだと思ってしまうことがある。私はそうだった。でも言葉や文化は違えど、私たちは何ら変わりない同じ人間であるということを認識すること、実感することはとても大切だ。"違い"にばかり目を向けていた私にとって、はっとさせられる言葉だった。同じことも。違うことも。タイの人々から学ぶことがたくさんある。

滞在先のお母さんと森脇さん滞在先のお母さんと森脇さん

"ブレーキをかける生き方"

タイに来てから4ヶ月が経ち、沢山の学びの中で、私たちインターンはそれぞれの将来の道が少しずつ見えつつある。国際協力であったり、建築であったり、"農"であったりと、それぞれの分野は幅広いものだ。しかし、その中で1つ共通していることがあると思う。

それはカズくん(高桑和規くん)が言っていた「ブレーキをかける生き方」だ。急速に発展をとげた世界において起こっている数々の問題。原発であったり、地球温暖化であったり、または貧富の差であったりと問題は数多く、その一つ一つは大きく、そして深刻だ。だが、日本や世界の先進国はそれでもアクセルを踏み続ける。更なる"発展"を目指す。

そのような中で「ブレーキをかける生き方」とは、今ある問題を解決するように働きかけること、草の根レベルに戻り、地球に貢献するような働きに従事し、周囲の人に影響を与えていく生き方だ。そういう生き方を私たちはしていけたらいいと、今思っている。

最後に、これから残り3ヶ月学んでいく中で、心に留めておきたい佐藤さん(佐藤貴徳さん)の言葉がある。
"農業(だけでなく)の経験がない者の多くは、初めはその理想、理念に惹かれるだろう。多分、僕はそうだった。もちろんそれはそれで大切なことなのだが、特に経験がないと長続きしないと思う。僕が話を聞いた相手は農民である。その大変さや苦労を身にしみ、感じ続けている人たちだ。僕にはその意識が抜け落ちていた。多少なりとも経験した僕に用意された穴は、"わかったつもり"になってしまうことだろう。僕の経験はただの体験であり、実践し続けている人たちを違うことを忘れてはいけない。"

中間報告は約10時間にわたって行われ、沢山の議論があった。それらの全てを網羅することができず、ざっくりとした文章になってしまったが、一つ一つの言葉がとても重要なものだ。私はタイの人々だけでなく、このインターン・メンバーに出会えたことが本当に財産であると思う。にーさんの専門性、ユニークな視点、佐藤さんの真実を探してゆく強い姿勢。カズくんの柔軟性、勤勉さ(タイ文字読み書きができるのは、カズくんだけ!!)、まこちゃんの行動力、バイタリティー。恭平くんの全てをありのままに受け入れる大らかさ。全部がうらやましい。私も負けていられないと思うばかりだ。中間報告でみんなの話を聞くことで、みんなのパワーに励まされたように思う。残り3ヶ月、それぞれが更なる学びを通して新たな考えを持ち、また報告し合える日がとても楽しみだ。

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