アジア・中東・アフリカで活動する国際協力NGOです。
  • JVC facebook
  • JVC twitter
  • イベントメルマガ配信中
  • 文字サイズ:大きく
  • 文字サイズ:中くらいに
  • 文字サイズ:小さく
JVC English website

笑顔の卒業式

JVCスーダン現地代表 今井 高樹
2010年2月 2日 更新
卒業式の饗宴はヒツジ料理。写真は前日、工場に連れられてきたところ卒業式の饗宴はヒツジ料理。写真は前日、工場に連れられてきたところ

クリスマスも間近に迫った12月19日、いよいよ卒業式の日がやってきました。1年にわたって整備士のトレーニングを受けてきた研修生たちにとって、待ちに待った日です。

とはいえ、この日の整備工場は大忙し。年内に整備を終わらせなければならない車両が何台もあるため、午前中は通常通りの整備作業に汗を流します。
「午前中の作業なんてやりたくないよ。早く家に帰って卒業式の準備をしたいんだ」という研修生に、「準備!?おしゃれするのに何時間かけるつもりだ?!午前中はまだ研修期間なんだぞ」と言って作業を進める整備士たち。

その作業もやっと終わり、午後からはいよいよ卒業式が始まります。日頃は溶接・板金作業を行っているスペースを片付けて椅子を並べた会場に、研修生の家族や友人たちの招待客が集まってきました。

おしゃれに時間をかけた研修生たちは今年も少しばかり時間に遅れて登場。おしゃれの仕方も人それぞれ。スーツ、ドレス、ストリートカジュアル、サングラス、ただの普段着、などなど。

おめかしした卒業生たちおめかしした卒業生たち

式典の挨拶では、工場長のサイモンさんが研修生の成長について熱弁を振るいました。「1年間、みんなよく頑張った。研修生という肩書でも、今では工場の大きな戦力。ジュバの町中で働いている整備士と比べても実力は上だ。私が保証する」

 ■UNHCRジェフ・ワードリーさんのスピーチ ■UNHCRジェフ・ワードリーさんのスピーチ

事業のパートナーである国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)から出席した南部スーダン事務所副代表ジェフ・ワードリーさんは、祝辞の中で「これから、君たちは自立しなくてはならない。幸いにもジュバの経済発展は目覚ましく、クルマの数はどんどん増えている。チャンスはいくらでもある。ひとりではできなくても、仲間と一緒に自分たちで起業することもできる。目標をしっかり持って頑張って欲しい」と激励。

式典のクライマックスは、卒業証書の授与。みんな満面の笑顔で証書を受け取っていきます。そしていよいよ、最優秀研修生の発表です。指導員のアニャマが、4人の最優秀研修生の名前を読み上げます。

最優秀研修生(4名)
実技部門第1位  マリア・ルファス
学科部門第1位  ウプリ・ダニエル
電装部門第1位  イペ・モーゼス
総合第1位    チャンディル・スコビア

総合第1位になったチャンディル(写真右端)の口頭試問総合第1位になったチャンディル(写真右端)の口頭試問

総合第1位のチャンディルは2名の女性研修生のうちの一人。学科、実技ともに高得点でしたが、特に際立っていたのは口頭試問での点数。「エンジンが始動しなかった場合、何をチェックするか」といった質問に対して実際の車両を前に説明する試験ですが、彼女は実に論理的で明快な回答をしていました。だいたい男の研修生は、作業には強くても説明は下手でした(男性読者のみなさん、ごめんなさい)。

学科部門1位になったウプリは、卒業式に出席していた叔父さんが大興奮。「ウプリ、よくやった!おまえは親戚一同の宝だ。このあと、ウシを一頭屠殺して大パーティをするぞ!」

 ■卒業証書を受け取る研修生ウプリ(右) ■卒業証書を受け取る研修生ウプリ(右)

式典が終わると、みなそれぞれに別れの挨拶です。卒業生ケニーは大きな旅行カバンを抱えています。「このあとすぐにバスに乗って田舎に帰るんだ」1年間、故郷の村にも帰らず研修を受けてきた彼ら、彼女ら。このクリスマスは久々に村に帰るようです。「卒後証書を村のみんなに見せてやるんだ。『オレは整備士になったぞ』ってね」

なるほど、故郷の村に錦を飾る?でも君たち、それはまだ早いぞ。まだ就職先も見つかっていないじゃないか。


団体案内
JVCの取り組み
11ヵ国での活動
イベント/お知らせ
現地ブログ
あなたにできること
その他
特定非営利活動法人 日本国際ボランティアセンター
〒110-8605 東京都台東区上野5-3-4 クリエイティブOne秋葉原ビル6F 【地図】
TEL:03-3834-2388 FAX:03-3835-0519 E-mail:info@ngo-jvc.net