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整備工場での菜園づくり(種まき編)

JVCスーダン現地代表 今井 高樹
2008年7月 3日 更新

(6月15日号「整備工場での菜園づくり」の続きです)

畑づくりが終わると、いよいよ次は種まきです。メイズ(トウモロコシ)、落花生、トマト、キャベツ、ニンジンの種をまきたいのですが、まずは、種を入手しなくてはいけません。

「種はどこで買えばいいのかな?」とJVC整備工場研修生のモモに尋ねると「マーケット(市場)に行けばいい」ということで、さっそく二人で出掛けました。ところが、いくらマーケットの中を歩いても「種屋」はないし、マーケットの人たちに尋ねても首を振るばかりです。
「なんだモモ、売ってないじゃないか」と文句を言うと、「大丈夫、大丈夫」と言って、私を野菜の市場に連れて行きます。「ここは野菜市場だろ」と言うと、モモは「落花生の種はピーナッツさ。ピーナッツを買えばいい」と言ってピーナッツを1袋買って、「これは種まきには多すぎるかな」と言ってポリポリ食べています。ではトマトは?「トマトの種を取るには、トマトを買えばいい。簡単なことさ」と、トマトを5個、2ポンド(約100円)で買いました。袋に入った種を買うことしか考えていなかった私には、目からウロコの新発見。「じゃあモモ、キャベツを植えるには、あそこのキャベツを1玉買えばいいのかな?」と私がふざけて尋ねると、「それは無理だ!」と言って大笑い。

次は、メイズ(トウモロコシ)の種です。マーケットの中には幾つもの小さな製粉場があり、発電機と製粉機が大きな音を立てています。ここでメイズ、ソルガム、キャッサバの粉を挽いて売っており、この粉から人々は主食のウガリを作るのです。バケツに入った製粉前のメイズを見ていると、店番のおばさんが「あんたら、そのメイズ何にするの?」と聞いてきました。モモが「種にするんだよ」と答えると、おばさんは親切に「メイズを2日間水に浸けて、そのあと種まきをするといい」と教えてくれました。バケツでは多すぎるので、カップ1杯を購入。
結局、キャベツとニンジンの種は手に入りませんでしたが、工場に戻ったモモと私はメイズの種を水に浸け、トマトをグリグリとやってグチャグチャした種を取り出し、とりあえず準備完了。

トマトの苗床に種をまくモモトマトの苗床に種をまくモモ

2日後の土曜日、いよいよ種まきです。畑に等間隔で小さな窪みを掘り、そこにメイズの種をまいていきます。買ってきた種の量が多いので、私がついつい何粒もまとめてまくと、「ダメダメ、一ケ所にそんなにまいたら育たないよ」と研修生から注意されます。次に、メイズの種と種の間にもっと小さな間隔で落花生を蒔いていきます。最後に軽く土をかぶせて、できあがり。

苗床にマルチ(覆い)をかぶせるケニー苗床にマルチ(覆い)をかぶせるケニー

トマトはどこに蒔けばいいのでしょう?研修生のケニーが「まず苗床を作って、そこでしばらく育ててから別の畑に植え替えるんだ」と教えてくれます。井戸の近くにタタミ一畳ほどの苗床を作りました。種をまき終えると、ケニーは「芽を出す前、芽を出したばかりの苗は日差しに弱いから、マルチ(覆い)を掛けてやらなくちゃ」と言って、枯れ草で覆いをしてくれました。「それから、毎日水をやらなくちゃいけない」
私が早速、井戸の水をやろうとすると、「その井戸水は使えないんだ。塩分が強すぎてトマトが死んじゃう。川の水を使わないといけない」とケニー。うーん、ウチの研修生は良く知ってるな、と感心することしきり。

落花生が芽を出した!落花生が芽を出した!

そして、待つこと約1週間。落花生、メイズ、トマトが芽を出しました。「やった」と喜ぶ私ですが、研修生は「種をまいたんだから当たり前だろ」という表情。この小さな芽が無事育っていくかどうか、また続編でお知らせします。


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