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運転講習会スタート!

JVCスーダン現地代表 今井 高樹
2008年5月15日 更新

一人前の整備士になるのに必要なものは? と言えば、もちろん、一流の技術や知識ですが、もうひとつ、忘れてならないものがあります。そう、運転免許です。

実は、ジュバにおいては免許を持っていない整備士もたくさんいます。JVC整備工場のサイモン工場長も免許は持っていません。「免許を持っていない整備士なんて!?」日本では信じられない話ですが、免許を持っていなくてもクルマは直せます。しかし、工場内で車庫入れをしたり、テスト走行をしたり、今後の整備士にはやはり免許が必須でしょう。

JVC整備工場の研修生たちも、「オレたちにも免許が必要だ! 卒業までに免許取得させてくれ」と要求してきました。しかし、JVCの研修は「至れり尽くせり」の研修ではありません。「自分でできることは自分でやる」のが原則です。「免許取得の手助けはするが、取得費用は自分で払いなさい」と言って話し合いを重ねた結果、諸費用(免許試験料+取得手続費用、合計約7千円)を彼らが自分で支払うことを条件に、試験にパスするための運転実技講習会をJVCが実施することになりました。研修生の何人かは、取得費用を貯めるために、研修生手当(毎月約6000円)から約1700円ずつの積み立てを始めました(*)

講習会は毎週土曜日、仕事が終わったあとの午後に行われます。2人の研修生が1ヶ月間、4回にわたって練習し、翌月には次の研修生2人が受講する、というシステムで、今年秋には全員が終了する予定です。

石を置いて作ったコースをゆく石を置いて作ったコースをゆく

4月の受講生は研修生ジョセフとマリッシュ。教官は、免許を持っている整備工場のスタッフです。午後の暑い日差しの中、整備工場近くの空き地で、講習会が始まりました。

最初は広い敷地の外周付近をグルグルと走っているだけでしたが、それではつまらなくなったのか、教官がいきなり地面にペットボトルを立てて目印にして、難度の高いカーブのコースを作り始めました。(教官役のスタッフも、つい昨年この方法を習ったばかりなのです。詳しくは、『ジュバ史上初!? 安全運転講習会』を参照)

「こんなのいきなりできるのかよ」と私が見ていると、生徒は四苦八苦、教官は何やらニヤニヤしています。「ほら、そこでもっとハンドルを切らないと」という教官の声を浴びながら、でも生徒も徐々に難しいコースに慣れていくのだからたいしたものです。

「カーブはこう曲がるんだよ」教官の指導に耳を傾ける研修生マリッシュ「カーブはこう曲がるんだよ」教官の指導に耳を傾ける研修生マリッシュ

マリッシュに感想を聞きました。
「運転はうまくできたと思う。早く練習場から出て、広い道を走りたいよ」「1ヶ月したら免許試験を受けるんだぞ」「大丈夫。でもその前に、国籍証明書(Nationality Card)を取らなくちゃ」
そう、彼ら元難民は、まず国籍証明書の取得をしなければ免許が取れないのです。

5月に入り、マリッシュは無事に国籍証明書を取得し、いよいよ本番の実技試験です(スーダンの制度では筆記試験はない)。さて、結果はどうなることやら(続く)。

(*)免許にかかるお金を換算すると・・・
免許取得費用(135SP)は、かれらの1ヶ月の生活費にほぼ匹敵します。また、免許のためにとっている1か月分の積立金のほぼ同額で、ジュバで伝統的な家屋トゥクルを借り上げることが出来ます。


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